昨日同様、“上値模索”と“ドル売りオーダー”のぶつかり合い…!?

ドルのセンチメント改善 - 上値を模索する動き
※ご注意:予想期間は1月17日と表示されていますが、本日(16日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 “上値は押さえられた”ものの、昨日も“上値を模索する動き”は継続しました。

 昨日発表された米経済指標も、NY連銀製造業景況指数(PMI)が2012年5月以来の高水準(12.51)、卸売物価指数も6ヶ月ぶりの伸び(+0.4%)を見せるなど、軒並み好内容となったからです。このため「米雇用統計のネガティブサプライズは“一時的な要因”」との見方が強まり、QE(米量的緩和)の早期縮小への思惑が顕著になりました。こうして米10年債利回り(長期金利)は2.90%台を回復するなど、ドルのセンチメントは一段と増してきました。
しかしドル売りオーダーをこなしきれず…
 一方で、懸念していた“円の戻りスピードの速さ”からくる“短期的な行き過ぎ感”が、台頭することはありませんでした。こうして“投資家のリスク許容度改善”に従って、素直に上値を模索する動きを見せました。それでも105円を回復できなかったのは、104円半ばに積み上がっていたドル売りオーダーを一気にこなすことが出来なかったと考えるのが、自然なように思います。

 なおNYタイム終盤に公表された米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉も景況判断を引き上げましたが、こちらは特に大きな反応が見られませんでした。
投資家のリスク許容度は改善しやすい
 このため本日も昨日と同様、“下値の堅さを確認”しながら“投資家のリスク許容度改善”に伴って“上値を模索する”。ただし“短期的な行き過ぎ感台頭に注意”といった展開が、メインシナリオになると見られます。

 先週末に台頭した“米景気減速懸念”ならびにそこから派生する“QE縮小ペースの鈍化懸念”は、昨日・一昨日の米経済指標で“ほぼほぼ”払拭された感があります。もちろん本日も米消費者物価指数/フィラデルフィア連銀製造業PMIが予定されていますので「結果次第」の可能性はありますが、「投資家のリスク許容度は改善しやすく」「上方向への思惑が台頭しやすい」と考えるのが自然ということになります。
ただし“円の戻りスピードが速い”のは事実…
 ただし昨日は表面化しなかったものの、“円の戻りスピードが速い”のは事実です。このため“短期的な行き過ぎ感台頭”への警戒を解くことは出来ず、この思惑が上値を押さえる可能性は考えておかなければならないところです。

 米雇用統計発表時のレートは105円前半でしたので、その手前を守るように展開している104.80-105.00円のドル売りオーダー突破の有無が、目先の上値窺いを巡るポイントと見ておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.575(07/6/22~11/10/31の61.8%戻し)
上値4:105.441(1/3高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:105.119(1/8高値)
上値2:105.050(1/9高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値1:104.799(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:104.554
下値1:104.501(20日移動平均線)
下値2:104.199(ピボット1stサポート)
下値3:104.099(日足・一目均衡表転換線)
下値4:103.987(1/13~1/15の38.2%押し、大台)
下値5:103.793(日足・一目均衡表基準線、103.770(1/13~1/15の50%押し、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:13 ドル円 抵抗・支持ライン追加