米雇用統計の余波

米国景気の回復基調に変化なし
今週始めの米国市場の急落は、いまだによく理由がはっきりしません。
雇用統計の内容だと一般的に言われましたが、それにしては発表当日は値崩れしていないわけですから、改めてということにしては、やや違和感があります。
この本質的な理由は、先般ここでも解説しましたので割愛しますが、いずれにしろ雇用統計に神経質になりすぎる嫌いが、市場にはあるようです。
そもそも米国の雇用人口1億を超える規模の中で、毎月の雇用者数の増減が7万人と20万人という差が、いかほど相場に影響を与えるものか、正直不思議なところです。
トレンドラインを引いてみますと、雇用者増は見事なほど一貫して右肩上がりで上昇しているわけですから(失業率は、一貫して右肩下がりで下降)、大事なのはこのトレンドでしょう。
米国景気が鈍化しているとか、悪化しているという見方は、日々の運用でブレを期待する、あるいは恐れるプレイヤーなどのポジショントークであることがほとんどなのでしょう。
実際金融市場は、それで大きく動いてしまいますし、需給要因も影響しますから、雇用統計もそうした売買正当化の口実にされているというだけのことでしょう。
一応、それでも株価が動いてしまいますから、トレンドとしての米国景気の回復基調というものになんら変化がないにもかかわらず、わたしたちもこうしたときどき起こる不整合な相場の変化に対応しなければならないでしょう。