<株式トピックス>=TOPIXの昨年来高値更新の意味するもの

 16日の東京株式市場は、前日の欧米株上昇や外国為替市場での円安・ドル安進行を手掛かりに、前場は前日比プラス圏で推移したものの、後場は一転して株価指数先物主導で売り優勢となり、日経平均株価終値は前日比61円安の1万5747円と小幅に反落した。ただ、TOPIX(東証株価指数)は前場に一時、1308.08まで上昇し、8日に付けた昨年来高値(1306.23)を更新する場面もあった。また、TOPIXのきょうの終値は前日比0.13ポイント(0.01%)安で、ほぼ変わらずの水準にとどまった。
 日経平均株価とTOPIXの日足チャートを比べてみると、日経平均株価が昨年末の大納会(12月30日)をピークに下降トレンドに見えるのに比べ、TOPIXは“昨年来高値圏での頑強展開”といった表現になる。
 日経平均は昨年末の9日続伸で一気に1100円超の上昇をみせ、株価指数先物主導の短期間の急騰に対して、その歪みを指摘する声も上がっていた。市場関係者からは「日経平均の上昇を狙って、ファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>、ソフトバンク<9984.T>など寄与率の高い銘柄を買い上がった海外のCTA(商品投資顧問)やヘッジファンドの利益確定の売りに対する警戒感は依然根強い」との見方も出ている。
 ただ、TOPIXが昨年来高値を更新していることを考慮すると、全体相場の内容は必ずしも悲観的なものではなく、中期的な上昇トレンドを信頼してもよさそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)