<株式トピックス>=NT倍率低下で調整一巡ムード広がる

 17日の東京株式市場は、前日の欧米株軟調や、円高を受けて売り先行のスタート。一時、前日比プラス圏に浮上する場面もあったが、日経平均株価終値は、前日比12円安の1万5734円と小幅続落となった。ただ、東証1部の売買代金は、2兆3274億円と引き続き高水準で、値上がり銘柄数は1281(値下がり銘柄数は404)と、日経平均は小幅続落ながら東証1部全体の7割以上が上昇するという地合いの強さを示した。
 きょう市場関係者の間で話題となったのがNT倍率(日経平均を東証株価指数で割って算出した指標)の低下だ。昨年末に掛けての9日続伸で日経平均が短期間に1100円超の上昇をみせる中で、ファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>、ソフトバンク<9984.T>といった寄与度の高い銘柄が突出して上昇し、一部市場関係者から「日経225種指数の行き過ぎは、全般相場を反映していない歪んだ状態」との見方が出ていた。
 そのNT倍率は、ピークだった昨年12月25日の12.72倍から低下を続け、きょう17日には12.12倍まで低下をみせている。昨年1月から10月までのNT倍率は、ほぼ11.7~12.2倍程度のレンジに収まっていたことを考慮すると、正常値に戻ったということがいえそうだ。
 したがって、市場関係者のあいだには「年初からの下げは、全体相場の反落ではなくて、やや行過ぎていた日経平均の上昇部分の全体相場に対する調整で、これが売り一巡感につながる」との見方が出ている。
 なお、来週明け20日の東京株式市場は、20日の米株式市場がキング牧師の生誕日で休場となることもあり、材料難で手控えムードが強く、方向感に乏しい推移となりそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)