【米ドル】 米金利低下傾向が反転するまでは、調整局面か

強弱感が交錯する不安定な地合が続く
米ドル/円相場は、1ドル=104円水準で不安定な値動きが続いている。1月13日には一時102.86円と昨年12月18日以来のドル安・円高水準を更新するも、1月16日には104.92円まで切り返すなど、短期間で乱高下が繰り返される不安定な地合が続いている。世界的な株式市場の地合改善でドル/円相場の急落傾向には一定の歯止めが掛かるも、対ユーロでドル安圧力が継続されていることもあり、改めてドル買い・円売りを進めるような動きも見送られている。

世界的に株価の先行きを見通しづらい状況が続く中、ドル/円市場では新たな材料待ちのムードが強い。当面は、米連邦準備制度理事会(FRB)がどのようなペースで資産購入の縮小を進めるのかが焦点になるが、足元では米経済指標がやや力強さを欠いている印象が強まる一方、緩和縮小の流れにブレーキを掛ける程にネガティブな動きがある訳ではなく、身動きが取れない状況になっている。ただ、米国債市場では金利低下傾向が顕著であり、この流れが続いている間は、ドル/円相場に対しては調整圧力が強まり易い。

もっとも、1月28~29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では毎月の資産購入額が一段と縮小される可能性もあり、日米の金融政策環境の違いを考慮すれば、ドル高・円安トレンドそのものが修正されるような状況にはない。12月の米消費者物価指数(CPI)は前月比+0.3%と半年ぶりの大きな伸び率を示しているが、13年通期では前年比+1.5%と3年ぶりに低い伸び率に留まっており、脱デフレ化が進む日本円に対して、ドルが弱含む必然性は乏しい。ドル高・円安トレンドにおける一時的な調整局面に留まろう。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線線(103.97円)水準が一応のサポートラインとして機能している。同水準を割り込むと、雲上限の102.10円まで調整が進むリスクが高まる。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から変わらず。14日RSIは49.48。

今後1週間の予想レンジは、103.00~105.00円。

注目イベント。
【 米国 】
01/23(木)新規失業保険申請件数
01/23(木)11月住宅価格指数
01/23(木)12月中古住宅販売高
01/27(月)12月新築住宅販売高
01/28(火)12月耐久財受注高
01/28(火)11月S&P/ケースシラー住宅価格指数

【 日本 】
01/20(月)11月鉱工業生産
01/22(水)11月景気動向指数
01/22(水)日銀金融政策決定会合議事要旨
01/23(木)日銀金融経済月報
01/27(月)12月貿易収支