【ユーロ】 欧州債務環境改善も、円サイド主導で調整局面継続

株安・円高の流れ継続
ユーロ/円相場は、昨年12月27日の1ユーロ=145.69円をピークに、足元では140~142円のレンジまで値位置を切り下げる展開になっている。対ドルでユーロ安圧力が強くなっていることもあり、ドル/円相場との比較でもユーロ/円の地合は悪化している。特にユーロに何か大きな目立ったネガティブ材料がある訳ではないが、円が主要通貨に対してじり高傾向にある中、ユーロ/円相場の地合も悪化している。

1月17日には格付け会社ムーディーズがアイルランドのソブリン債格付けを「Ba1」から「Baa3」に引き上げるなど、重債務国の債務環境にはポジティブ材料も見受けられた。もっとも、欧州債市場の反応はまちまちとなっており、これを手掛かりに改めてユーロ買いを進めるような動きまでは見られなかった。一方、12月のユーロ圏消費者物価指数は前年同月比+0.8%と前月から横ばい。ディスインフレに対する懸念を強化するには至っていないが、追加利下げ観測がくすぶっている状況には変化がみられないことが、ユーロの上昇余地を限定している。今週は改めて主要経済指標の発表が行われるため、ユーロ経済に対する再評価につなげることができるのかが試される。

もっとも、当面の焦点はユーロよりも円相場の動向になるだろう。足元では依然としてリスクテイクに慎重姿勢が見られ、昨年末の急激な円安に対する修正圧力が継続している。日経平均株価のトレンドも依然として下向きであり、まだ改めて日本株買い・円売りを再開するような動きは見られない。現状は、日欧の経済指標改善傾向を再確認し、リスクオンの地合に回帰できるまでの一時的な押し目形成期と評価している。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(143.01円)を大きく下抜き、転換線(141.70円)が上値抵抗に。次の支持線は雲上限の139.26円となる。転換線攻略までは、短期調整地合が継続する。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から3勝9敗に。14日RSIは45.98。

今後1週間の予想レンジは、139.50~142.50円。

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