上は重い、下は堅い

日銀の追加緩和は????
今年になってからのドル円は、上は105円台前半、下は103円割れとそれなりに動いてはいます。

しかしながら印象としては104円台前半から半ばでのもみ合いの印象が強く、実際にそのレベルでの動きが長くなっています。

今朝がたの米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「米12月雇用統計は予想外に弱かったものの、FRBは今月28-29日に開催するFOMCで予定通り100億ドルの緩和縮小を決定する見通しだ」と報じたことから米長期金利が上昇する一方、12月の雇用統計は悪天候という一時的なものとの安心感から日経平均も買われ、NYダウ先物も上昇し円売りが強まりました。

米12月雇用統計の思わぬ急減速は、テーパリングの後退とまでは行かないまでも、ペースの減速の懸念を生み出し、ひいては米実態経済に対する漠然とした疑念も一部では引き起こしています。しかしFRBが今月のFOMCで以前からの予想通りさらに100億ドルの緩和縮小を決定すれば、それはFRBとして12月の雇用統計は一時的なもの、と見ているということを意味する、との判断だと考えられます。

今月のFOMCで追加の縮小が決定されなかったり、縮小のペースが減速すれば、米景気に対する見方が一部後退するとともに、金利引き上げ時期予想の先延ばし、という事態となってドルが全般的に売られる可能性があります。

ただし、100億ドルの追加縮小であれば、もともとの予想通りですので、ドル安の懸念は減りますが、ドル円が105円台半ばを上抜け抜ける材料としては弱いのではないでしょうか。

一方明日の日銀金融政策決定会合結果で、追加緩和が決定されれば、一部では期待されているとは言えポジティブ・サプライズになりますので、円安の動きがスタートする可能性があります。ただ、このところの黒田日銀総裁の発言を見ると、ここまでの進捗に自信を深めていますので、消費税増税で想定以上の景気下振れの懸念が出るまで追加緩和を行わない可能性が高いと考えています。

もし何も追加緩和が決定されなければ、一部の投資家にとっては期待を裏切られることになる為、円の買戻しが強まるのではないでしょうか。