【豪ドル】 豪雇用統計悪化でレンジ切り下げも、ドル/円次第か

豪雇用統計のショックは一時的
豪ドル/円相場は、1豪ドル=93~94円をコアとしたレンジを下抜けし、足元では91~92円水準まで値位置を切り下げ、約1ヶ月ぶりの安値圏での取引になっている。

1月16日に発表された12月の豪雇用者数が前月比-2万2,600人と予想外の大幅な減少になったことが、豪ドル相場を押し下げている。事前のマーケットでは1万人規模の増加が予測されていたが、実際には1992年以来の大幅な落ち込みになったことで、オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)が利下げに踏み切るとの観測が蒸し返されている。失業率は5.8%で横ばいになっているが、少なくとも緩和的な政策スタンスは維持せざるを得ない状況となる中、豪ドルの上値が圧迫されている。対米ドルでは、既に昨年の安値も下回っているが、豪ドルサイドから豪ドル浮上のきっかけはつかみづらい状況にある。もっとも、一段と豪ドル相場を売り込むことに対しても慎重姿勢が目立っている。中国を基点としたリスク回避の動きに一服感が浮上する中、豪ドルを大きく売り込む理由は見当たらない。

ドル/円が上昇に転じれば豪ドル/円も強含むと考えているが、こちらは膠着相場を持続している。1月28~29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では前月に続いて緩和縮小が決定される可能性があるも、新規材料難から見送りムードが継続しており、クロス円の観点からも積極的に仕掛けづらい状況が続いている。基調としては押し目形成期と評価しているが、ドル/円が再び強含むまでは、豪ドル/円相場に関しても慎重スタンスが求められよう。

テクニカルでは、一目均衡表の雲(92.75~93.36円)を完全に下抜いている。基準線(92.60円)との乖離も拡大する中、やや下げ過ぎ感が強く、短期リバウンドの可能性が高まる。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは36.89。

今後1週間の予想レンジは、91.00~92.50円。

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