【レンジ推移】本当に円安神話は正しい?? OANDA Japan 佐藤 甲

【予想レンジ】103.90-105.00 【予想時刻】2014年1月22日 18:00
本日は昨日から続いた日銀の金融政策決定会合の結果の発表がありました。
金融政策は市場の想定通り据え置き、物価見通しも変更は見られませんでした。市場の反応は発表直後は円買いで反応しましたが、その後は円売りとなり行って来いの展開となりました。黒田総裁の会見も少し上下動しましたが終わってみれば104円中盤の推移となり狭いレンジ内での推移に留まっています。
本日は欧州時間に英国の失業率、BOE議事録の発表が予定されており、暴れん坊将軍のポンド主導の波が来る可能性もありますが、米国時間は目立った経済指標も予定されておらず、来週にFOMCを控えていることもあり、また鈍いレンジ内での推移を予想します。

円安が進むのか?
確かに現在、我々が入手できる情報を整理すると円安材料の方が多く、論理的な裏付けをしようとすると円安方向という答えになるのが妥当ですし、私もメインシナリオは円安方向に進むと考えています。
しかし、黒田総裁の会見を聴いていると場合によっては市場が過度に期待している消費税増税後の追加緩和が行われないというシナリオも十分想定できると考えられます。
つまり、追加緩和を期待した円売りポジションの巻き戻しにより円買いが進むというシナリオも近い将来、現実化する可能性があるということになります。
現在、円安神話が定着化していることも不安材料の一つとなるでしょう。現在の市場が円安を織り込んで円売りポジションが積み重なると、価格が上がると利益確定、不安が少しでも広がるとポジション整理と伸び悩みを見せることが多々あります。
現に昨年のドル円相場からも学ぶことは多いと思われます。
円安、円安と騒いだものの5月に一度目のピークを迎えた後、12月までその高値を超えることはできませんでした。
先日、日経新聞に面白い記事がありました。日本人のFX投資家が昨年利益を上げられなかった理由の一つがユーロ下落、底堅い豪ドルの残像が残っていたというのです。
確かにそれまでのイメージではユーロは弱く、豪ドルは強いという状態が続いたことから頭の中にそのイメージが残っていた方が多かったのかもしれません。
まさに今の円安のイメージが当てはまるのでは・・・。
と考えてしまいます。

現状は円売り地合いが強い状態といえますが、下がり始めたときには、柔らかい頭をもって挑むことも必要になってくると思われますので頭の片隅に置いておきましょう。