ドル円上昇は米国サイドのニュース待ち

海外筋も第3の矢に疑問?
昨日の安部首相によるダヴォス会議の基調講演では

「法人にかかる税金の体系も、国際相場に照らして競争的なものにしなければなりません。本年、さらなる法人税改革に着手いたします」
「いかなる既得権益といえども、その岩盤を打ち破る私の『ドリル』から無傷ではいられない」

と述べたほか、幅広い分野での構造改革への強い意欲を述べました。ただ、講演の内容はすでにこれまですでに打ち出されたものばかりで、新たな政策の発表や、具体的な計画、数値目標などへの言及はありませんでした。

とは言え、本来こういったニュースが好きな海外投機筋が、円売りをしかけてもよさそうなものだったのですが、実際の反応は非常に限定的なものでした。

むしろ東京時間朝方に日経平均先物が上昇してやっと円安の動きになったのは少し意外でした。もっともその株高、円安の動きも、発表された中国の経済指標が弱い結果になったことで吹き飛んでしまいました。

昨日の黒田日銀総裁の会見を見ると、追加緩和の決定があるとしても4月以降の可能性が高くなっています。第3の矢である法人税やそのほかの構造改革の実現までには、まだまだ道のりは長いと考えられますので、日本サイドから110円に向かって新たな上昇相場が始まる為のきっかけは、しばらく出てきそうにもありません。

そう考えると、来週のFOMCで追加の緩和縮小が決定され、再来週の米1月雇用統計が強い結果になるなどの、アメリカ・サイドのニュースで一段のドル高が進むのを待たねばならないでしょう。