後場、一段安から、回復できず

個別銘柄物色動向
全体に利益確定で押しました。
これが、個別によって、かなり効いてしまった場合と、単純な利益確定だけで済むようなていどの場合、まったく影響を受けなかった場合など、まちまちです。
こういう下ブレのあるたびに、なんでも循環物色の美名のもとに買い上げられたものに、取捨選択の動きが鮮明になります。それが、シェイクアウト(ふるい落とし)と呼ばれる局面です。
本日のような急落局面があって一時は下がったとしても、結果的に25日足に沿った上昇トレンドを維持するものは、買い継続で構わないでしょう。
任天堂のように、先日の急落後、順調に戻り相場に入っている銘柄も、本日下げたとはいえ、戻りの流れが打ち返されたというチャート形状にはなっていません。

逆のパターンを見てみましょう。
たとえば、ソフトバンクのように、明らかに25日足から下放れるようなケースは、目先厳しいかもしれません。
短時日で戻せば結果オーライですが、この波乱の中で、トレンドが微動だにしないものと比べれば、なんらかの脆弱性が見てとれます。
こういった点に留意して、ポジションの銘柄をいつもチェックいただければと思います。
本日は、前場の指数を支えていたメガバンク銘柄も、マイナスが目だつようになりました。
本日最も注目されていた日本電産も、この指数の下落につきあうことなく、高原状態を保ち、後場むしろ高値を取っている点が評価できる動きだったでしょう。
中国PMIインパクト
もともと、春節(旧正月)のある月には、中国の経済活動は減速します。
出稼ぎ労働者に依存している中国の工場は、はやくから休工して、里帰りに充てられます。
従って、この影響が景気の好・不況の分岐である50割れとなった理由だ、という楽観論がある一方で、それもあるが、むしろ重要なのは、もともと悪化してきていた景気が、一段とペースを速めているということが考えられるとう悲観論。
この二つで、本日前場のPMI悪化が解説されています。
どちらかは判然としません。
やはり中国に潜在するリスクの最大のもの(一番よくわからないので、不気味に思われているもの)は、景気循環的な悪化ではなく、シャドウバンキングのような構造的なリスクでしょう。
これがある限り、単なる景気循環論的な好感材料があっても、一時的な景気・株価好転となるのにとどまるという懸念を、マネーは非常に神経質に見ているということでしょう。
株安のリスクと、どこを見ておけばよいのか
心証でしかありませんが、日本株の波乱に比べて、従来よりもドル円の下ブレは大きなものにはなっていなように思います。
104円台がかなり堅くなってきているようです。
これは、おそらく、米金利の落ち着きがあるからでしょう。そして、これが落ち着いているというのは、来週のFOMCで、テーパリング(資産買い入れプログラム縮小)が、前回に続いて行われると見込んでいるためだと指摘されています。
逆に言えば、今回無しで、次回に先送りということになりますと、米長期金利は一段低下、ドル円も下落(円高)、これが株安の引き金になるというリスクを想定する市場関係者は、当然いるでしょう。
目下のリスクは、こんなふうにまとめておくことができそうです。
前場から、指数が上昇していた時でも、値下がり銘柄が多かった状況などは、その後の不穏さの予兆だったということも考えられます。