1週間程度で100円の円高に戻る理由

円売られ過ぎの逆流がもたらす円高
先週後半から株安、円高となってきた。ところで、投機筋は記録的な円売り拡大になってきたが、いよいよそれは一巡、逆流に向かい始めているのか。もしも、記録的な円売りが逆流に向かったなら、経験的には1か月以内に5-10%程度といったかなりのドル安・円高になる。

1月2日の105.4円から5%の円高としても100円の計算になる。円売り逆流が本格化するなら、先週初記録した102円でまだドル安・円高リスクは終わっておらず、一段のドル安・円高リスクが残っている可能性があるが果たしてどうか。

CFTC統計の投機筋の総取扱高に占める円ショートの割合拡大は、経験的には85%前後が限界圏となってきた。ところで、2010年以降で、円ショートの割合拡大がピークアウトし、反転したケースは主に5回あった。このうち、2012年12月のケースを除いた4回は、一か月以内に5-10%といった具合に比較的急激なドル安・円高となっていた。
このうちの最大の円高になったのは2013年5月から6月にかけての局面で最大ドル反落率は10%弱に達した。記憶に新しい、「安倍円安」が5月103円台で一段落した後、6月にかけて一転して93円台までのドル急落が起こったケースだ。
投機筋の円売りリスクテーク拡大が一巡した後も、円高に転換せず、ドル高・円安が続くといった具合に唯一例外的なケースになったのは2012年12月。まさに「安倍円安」のスタート局面だった。

さて、総取扱高に占める円ショートの割合は、1月7日現在で92%といった具合に記録的な拡大となった。経験的にはいつ、投機筋の円売りリスクテーク拡大は一巡し、円買い戻しに転換してもおかしくない段階に入っているだろう。

かりに、一か月以内で5-10%のドル安・円高になるなら、105.4円を起点とした場合5%なら100円、10%なら95円割れという計算になる。それとも、投機筋の円売りが一巡しても、2012年12月のようにドル安・円高にはならないのか。それをこの先見極めることになりそうだ。(了)

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