【米ドル】 米金利低下・株安でドル安・円高が継続

 
米ドル/円相場は、1ドル=102円水準まで急落している。新興国市場発でリスク回避の動きが蒸し返される中、再び円買い・ドル売りが優勢になっている。1月13日の102.86円を下抜き、昨年12月6日以来の円安・ドル高水準を更新している。50日移動平均線(103.40円)も完全に下抜いている。

特に日米のファンダメンタルズに大きな変化が生じている訳ではないが、新興国市場発で投機マネーがリスク回避の動きを強める中、円が強含みに推移している。ユーロ/ドル相場には特に目立った動きがみられず、専ら円サイドの要因から円高・ドル安が進行している。中国の製造業指標悪化、アルゼンチンの通過急落などをきっかけに、投資家がリスク回避の動きを強めている。金融市場が不安定化を増す中、シカゴのボラティリティ指数も急伸しており、それがそのまま円高圧力に直結している。米国債に対しても買い圧力が強まる中、日米の金利差に対して縮小圧力が強くなっていることも、ドル/円相場に対してはネガティブ。リスク回避の流れが一服するまでは、円高圧力が強まり易い環境になっている。

今週は28~29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、緩和縮小の流れが再確認されると、米金利上昇・ドル高の形でドル買い・円売りが再開される可能性も十分にある。ただ、株安に逆行して円安・ドル高が本格化する可能性は低く、株式相場の地合が安定化するのを待つステージになる。米金利水準からは100円の節目前後まで更に調整が進む可能性も想定しておく必要がある。

テクニカルでは、一目均衡表の雲上限(102.75円)を下抜き、次の支持線は下限の100.79円、100.00円の節目となる。上値抵抗は雲上限、その次は基準線の103.60円。基準線回復で調整一巡を確認する流れに。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から4勝8敗に。14日RSIは36.19。

今後1週間の予想レンジは、100.00~103.50円。

注目イベント。
【 米国 】
01/27(月)12月新築住宅販売高
01/28(火)12月耐久財受注高
01/28(火)11月S&P/ケースシラー住宅価格指数
01/28(火)1月消費者信頼感指数
01/29(水)FOMC
01/30(木)第4四半期GDP
01/31(金)12月個人所得・支出
01/31(金)1月シカゴ製造業PMI
01/31(金)1月ミシガン大消費者マインド指数

【 日本 】
01/27(月)12月貿易収支
01/30(木)12月小売売上高
01/31(金)12月失業率
01/31(金)12月消費者物価指数
01/31(金)12月鉱工業生産
01/31(金)12月住宅着工件数