<私の相場観>=三木証券・商品副本部長 高橋 春樹氏

 先週末24日のNYダウ平均株価は、新興国経済への懸念拡大を受けて前日比318ドル安と急落し、世界同時株安の様相となっている。アルゼンチンの中央銀行が通貨ペソの買い支えを事実上断念したとの見方から、ペソをはじめ、新興国通貨が軒並み下落したことが嫌気された。

 東京株式市場も、昨年末の日経平均株価9日続伸に対する反動などもあり、調整色が強まっている。ただ、中長期的に見れば今後の上昇への仕込み場ともいえる。今週後半から4~12月期決算の発表が本格化するが、一部好業績銘柄の上昇期待はあるものの、市場関係者の関心は既に来期業績に向かっており、全般相場の押し上げにはつながりそうもない。

 現状は、東京都知事選、消費増税、日銀の金融緩和姿勢などへの懸念がある半面、法人税減税などへの期待感はある。

 個別銘柄では、商業施設や展示施設の新装・改装需要の増大で、採算も向上している乃村工芸社<9716.T>、車載用電子部品が好調のアルプス電気<6770.T>、「食べログ」の好調などで堅調業績が持続するカカクコム<2371.T>に注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)