<話題の焦点>=鳥インフルエンザ対策、中国で流行再燃し警戒感高まる

 鳥インフルエンザ(H7N9型)の流行が中国で再燃している。今年に入り上海市などで感染者が確認されるなど、昨年春以降の感染者数は200人を超え、そのうち50人以上が死亡しているという。政府は21日、国内での患者発生を想定し、新型インフルエンザの対策訓練を実施した。新型インフルエンザが海外で発生した直後を想定して行われ、(1)医療機関への迅速な情報提供、(2)ワクチンの備蓄量の把握などの基本的対処方針を決定した。

 対策関連の個別銘柄では、富士フイルムホールディングス<4901.T>に注目。同社傘下の富山化学工業が開発している新薬「T―705」が有望視されている。従来の治療薬が効きにくいインフルエンザに効果があるとされる新薬で、今春にも製造販売が承認される見通しにあるという。

 さらに、除菌作用の強い二酸化塩素を主成分とする衛生管理商品「クレベリン」を製造・販売している大幸薬品<4574.T>。また、栄研化学<4549.T>や、みらかホールディングス<4544.T>は、ウイルス検出試薬キットの有力メーカー。ウイルス抗原の検出ができる「インフルエンザウイルスキット」を製造しているのがシスメックス<6869.T>だ。

 このほか、ワクチン製造大手のデンカ生研を傘下に持つ電気化学工業<4061.T>。国立感染症研究所とさまざまなタイプのインフルエンザウイルスの増殖を抑えるワクチンの開発を進めている日油<4403.T>、遺伝子組み換えによりワクチン製造技術を持つUMNファーマ<4585.T>にも注目。

◆主な鳥インフルエンザ対策関連銘柄

 銘柄<コード>  今期営業増益率   株価     PER

電化<4061.T>     32.9    409   12.9
日油<4403.T>     11.8    753   14.5
みらかHD<4544.T>   2.0   5000   19.3
栄研化<4549.T>     5.6   1935   20.4
大幸薬品<4574.T>    2.7   2492   35.1
富士フイルム<4901.T> 22.7   3142   21.6
シスメックス<6869.T> 37.6   6020   33.6

※株価は23日終値、単位:%、円、倍

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)