年数回しかない買いチャンスの到来

下げ止まりはFRBの金融政策次第だが、15000円水準以下は買いチャンス
 現在の急落は、今年の後半にはアメリカの量的金融緩和策(QE3)が終わるために、今月より資産買い入れ額を100億ドルづつ縮小していくことで、新興国市場から資金が流出するとの懸念からアルゼンチンのペソが急落し、他の新興国にも波及している結果を受けての急落といえます。以前にも指摘しておきましたが、欧米株式は史上最高値圏にあるため、何かきっかけ次第では大きな下げになるとしていました。上がり過ぎたものは下げるのが当然ですので、この下げは絶好の買い場となります。

 どこで下げ止まるかは、FRBが28~29日のFOMCでQE3の縮小幅をどうするのかが注目となります。先週末のNYダウの▼318の15879ドルは、QE3の縮小幅を拡大するのではないかという懸念から始まっていますので、現在の世界同時株安的な様相やドル安に対してFRBがどういう対応をするのかを見極める必要があります。その対応によって、さらに一段安となるのか、それともこの水準から反発していくのかとなります。

 日経平均は、先週の予測では、14日(火)の安値15383円を切っても昨年の12月6日の15112円を守ることを前提にして、下値ポイントを15100円台としていましたが、アルゼンチンペソの急落という予想外の悪材料が出て、先週末の24日(金)のシカゴ日経先物は14930円までありました。15112円を切ると心理的なフシは15000円ですが、次の下値抵抗ラインは14800円水準となります。この14800円水準は強力な下値抵抗ラインとなりますが、ここを切ると14500円が次の下値抵抗ラインとなります。そこまでいくのかどうかは、FRBの金融政策に変化があるのかどうかを確認する必要があります。どちらにしろ、アメリカの景気は回復しており、日本もアベノミクスによる中長期トレンドは続きますので、日経平均の15000円以下は、好業績の個別株は買っていくところです。

 本日は、前場はシカゴ先物の14950円にサヤ寄せする形で14933円まで下げた後は下げ渋り、前引けは▼382の15009円でした。日銀のETF買いが意識され、又為替がやや円安の動きとなったことで後場は15000円台でのこう着状態となり、▼385の15005円の大幅安で引けました。

 先週の予測では、基本は1月14日の終値15422円から1月15日の終値15808円の間での値動きを想定しました。結局、為替に左右されて先物主導の大きな上下動となり、ザラ場の高値は1月23日の15958円、安値は1月24日の15288円でしたが、終値では高値は1月22日の15820円、安値は1月24日の15391円と15422~15808円を基本としたレンジを上下共に少しはみ出すものの、ほぼ想定して動きとなりました。但し、1月9日の15880円の売転換に続き、1月24日の15391円でろく売という追加の売りの形が出て、8月28日の13188円からの短期の上昇トレンド(B)を明確に下に切ってきました。
 今週は、15000円前後での下値模索の展開となりそうです。特に終値で12月6日の安値15112円を切ると目先下放れの形なり、次の下値ポイントは14800円水準となります。まずは28~29日のFOMCでの量的緩和縮小が新興国の通貨安を通じて新興国の経済に与える影響を見極めるため、目先は安値圏での動きとなりそうです。そのため、本格化する企業決算の元で好業績の個別株中心の相場となることが予測されます。
 週明け27日(月)は、前場に14933円まで下げたあとETF買いが意識されて下げ渋り前引けは▼382の15069円となり、後場には15000円台でもみあい、終値は▼385の15005円と何とか15000円の大台を守りました。この水準から反発するのか、それとももう一段下が出るのかはFOMCの結果次第となります。