【ユーロ】 ユーロ圏のインフレ率低下には要注意

リスクオフの円高継続も
ユーロ/円相場は、1ユーロ=140円水準まで軟化する展開になっている。年初から新興国経済・市場の先行き不透明感が強まる中、主に円サイドの要因からユーロ安・円高圧力が継続している。為替市場でもリスク回避の動きが強まる中、相対的に安全通貨とされる円が買われ、ユーロ/円は上値の重い展開を強いられている。

ユーロ圏の実体経済に対する懸念は大きくない。先週は1月PMIが発表されているが、総合が53.2(市場予測は52.5)、製造業が53.9(同53.0)、サービス業が51.9(同51.4)となっており、マーケットの予想以上のペースで景気回復が進行していることが確認できる。11月のユーロ圏経常収支も2ヶ月連続で過去最高の黒字額となっており、経済成長が全ての問題を解決しつつあることが確認できる。31日発表の12月失業率は前月比横ばいが予測されているが、全体的に強めの指標発表が続くため、ユーロサイドの要因でユーロ/円が弱含むリスクは限定されている。ただ、今週はインフレ率の発表があるため、前月の前年比+0.8%から下振れするようなことがあると、低下で欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が蒸し返されることで、一時的にユーロ売りが膨らむリスクには注意が必要。

もっとも、当面の焦点はユーロよりも円相場の動向になるだろう。足元では依然としてリスクテイクに慎重姿勢が見られ、昨年末の急激な円安に対する修正圧力が継続している。先進国主導の景気回復に対する信認が回復するまでは、ユーロ/円のボトム確認は先送りされよう。

テクニカルでは、一目均衡表の雲上限(140.22円)との攻防に。同水準を下抜くと下限の137.06円水準まで更に調整が進むリスクがある。一方、転換線(141.05円)を回復できると、調整一巡感が強まろう。サイコロジカルは、前週の3勝9敗から4勝8敗に。14日RSIは41.66。

今後1週間の予想レンジは、138.50~142.00円。

注目イベント
【 ユーロ圏 】
01/30(木)1月業況判断指数
01/30(木)1月消費者信頼感指数
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【 日本 】
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01/31(金)12月失業率
01/31(金)12月消費者物価指数
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