新興国と米FOMC=外為どっとコム総研 神田卓也

リスク回避後退も伸び悩む
東京市場のドル/円は、トルコ中銀の大幅利上げをきっかけにリスク回避ムードが緩み103.40円台まで急騰。ただ、その後日経平均株価が400円高まで上げ幅を拡大したにもかかわらず伸び悩んだ。今晩に米FOMCを控えている事がこうした伸び悩みの背景であろう。
米FOMCへの市場の見方は?
米FOMCは、100億ドル規模の追加的な緩和縮小動く可能性が高いと見られているものの、一部には、12月雇用統計の弱さや、新興国の動揺に考慮して縮小を見送る(あるいは50億ドルの減額にとどめる)という期待もあるようだ。
こうした期待が一部にでもあるという事は、予想通りの結果が失望につながるリスクがあるという事でもある。
緩和縮小はドル高要因か円高誘発か?
通常なら、米国の量的緩和縮小は米国金利とドルの上昇要因であり、ドル/円の支援材料となるが、今回のFOMCに限っては新興国リスクに市場が揺さぶられた直後だけに予断を許さない。100億ドルの緩和縮小に株安・新興国通貨安・円高という反応もないとは言えない。また、量的緩和の減額規模だけでなく、声明文中の景気認識も重要な手掛かりとなろう。
発表後の乱高下に注意
いずれにしても、FOMC声明発表後の乱高下に対する備えが必要だと思われる。