【英ポンド】 フォワードガイダンス修正が予告される

ポンド安リスクは限定されるも、円高リスクは残る
英ポンド/円相場は、1ポンド=170円前後での取引になっている。新興国経済・市場の不安定化を背景とした円高圧力が一服する中、ドル/円相場と同様にポンド/円祖相場も下げ一服となっている。ただ、改めてポンド買いを進めるような決め手となる材料は乏しく、底打ち感が強いながらも伸び悩む方向性を欠く展開になっている。

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は23日、利上げを行う「差し迫った必要性はない」と述べ、改めて早期の緩和縮小観測を否定した。「危機の最悪期は脱したが、金融システムは本来の機能を回復していない」、「家計と企業の不透明感が投資を引き続き阻害している」など、低金利政策の必要性を強く訴えている。加えて、幾つかの選択肢が検討されているとして、今後数週間以内にフォワードガイダンスの修正が行われる方針を示している。ただ、9~11月期の英失業率は約5年ぶりの低水準となる7.1%まで低下しており、マーケットが早期利上げ期待を強めているのは当然と言える。今後も、英金利上昇、そしてそれに伴うポンド高圧力を阻止するのは難しいだろう。2月6日の金融背政策委員会(MPC)でもこの流れが変わるとは考えていない。

一方、新興国市場は不安定な地合が続いており、突発的な円高圧力に対しては引き続き注意が必要である。更に新興国発のリスクオフの動きが見られれば、一定の円高(ポンド安)圧力は避けられないだろう。ただ、先進国の実体経済にまで影響を及ぼすリスクは限定されており、押し目買いの好機との評価で良いと見る。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(171.32円)でのサポートに失敗し、雲上限(168.00円)で下げ止まることができるのか試される。切り上がる雲上限と連動できないと、雲下限(164.42円)水準まで更に値位置を切り下げるリスクがある。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から6勝6敗に。14日RSIは38.27。

今後1週間の予想レンジは、167.50~171.50円。

注目イベント
【 英国 】
01/30(木)12月住宅ローン承認件数
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【 日本 】
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01/31(金)12月消費者物価指数
01/31(金)12月鉱工業生産
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