ジェットコースター相場に嫌気さす個人投資家

波乱で押し目買い意欲後退、月末・週末重なり売り先行
 31日の東京株式市場は、月末と週末が重なることから利益確定の売りが出やすい地合いが予想されるのに加え、連日極端に変動幅の大きな波乱展開が続いているため、投資家は値ごろ感による押し目買いを手控えざるを得ない状態となっているという。しばらくのあいだは、リスク回避ムードが付いて回ることになりそうだ。

 東証が30日引け後に発表した1月第3週(20~24日)の投資部門別株式売買動向によると、外国人投資家は2329億円(前週は371億円の売り越し)と3週連続の売り越しで、その金額が増加したことも懸念要因。
ジェットコースター相場に嫌気さす個人投資家
 30日の東京株式市場は、朝方から売りが先行。日経平均株価は、一時530円安まで売り込まれ、その後は押し目買いでやや下げ渋ったものの、日経平均株価終値は前日比376円安の1万5007円と大幅反落した。トルコリラが再度売られるなどで新興国経済への不安心理が再燃し、FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文で、新興国通貨安への言及がなかったことも懸念材料視された。東証1部の売買代金は3兆222億円と3兆円を超える大商いとなった。

 個人投資家のあいだで、年明け以降の1日の変動幅が極端に広がった「ジェットコースター相場」への懸念が広がっているという。今年は1月6日の大発会で、日経平均株価が382円安するという大波乱の幕開けとなった。この下げを含めてきょうまでに、前日比で300円を超える大幅安が何と5回を数える(300円を上回る上昇は3回)。

 中堅証券の投資情報部では「例えば29日のように、400円を超える大幅反発となっても、翌日(30日)に一時、530円安と急落する状態を見てしまうと、“恐ろしくて押し目買いする気が起きない”という個人投資家が増加している」としている。

 きょうは、理化学研究所などが、様々な臓器や組織の細胞に育つ「万能細胞」の作製にマウス段階で成功したと発表したことから、日経平均株価に左右されない新興市場のバイオ関連銘柄に個人投資家の資金が一気に流入した。

 今後も例え東証1部上場であっても、日経平均株価と関係の薄い低位の中小型に資金が逃避する傾向は継続することになりそうだ。