<私の相場観>=グランド・ウィン・パートナーズ 代表取締役 宮崎 康裕氏

 東京やニューヨークなど国内外のマーケットが波乱の展開になっているが、中長期的な上昇基調に変化はなく、昨年5月などの暴落過程と同様に、陰の極は買い場になると見ている。

 今回の暴落は、アルゼンチン・ペソの急落が発端となり、新興国通貨が不安定な動きとなっていることが影響している。トルコが28日に、南アフリカも29日に利上げを実施したにもかかわらず、通貨下落を食い止めるには至っていないが、これら国々が通貨防衛の姿勢を鮮明にしたことは評価されてくるだろう。最終的にはアルゼンチン発の通貨危機は沈静化すると見ている。

 この新興国ショックの一因とされている米国の量的緩和縮小に関しては、昨年からFRBが進めていることであり、改めて売り材料とされることに疑問を感じている。これが要因で新興国から資金が流出しているのであれば、昨年の段階でマーケットが反応しているだろう。目先的なリスク回避の動きが一巡すれば、日米の金融政策の違いが確認され円安ドル高に回帰し、日経平均も上昇基調に向かうと思う。

 今回の暴落で、優良株が買いやすくなった。トヨタ自動車<7203.T>やソフトバンク<9984.T>、ソニー<6758.T>などは実態以上に売り叩かれた感じがする。中小型ではバイオが当面賑わいそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)