【米ドル】 新興国リスクでドル/円の調整も継続

日米金利差の縮小傾向続く
米ドル/円相場は、1ドル=102~103円水準で膠着気味の相場展開になっている。引き続き新興国市場発のリスクオフの動きがドル/円相場の上値を圧迫するも、ドル高・円安基調そのものには変化がないとの見方も強く、大きな値崩れは回避されている。

日替わりで国名を変えながら新興国経済・市場の先行き不透明感が蒸し返される中、リスク回避の動きが日本株買い・円売りの流れに修正を迫っている。もともと、昨年末の急激な円安には過熱感が指摘されていただけに、円の上昇幅は他の安全通貨との比較でも大きくなっている。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、大口投機筋の円売り越しポジションは、前週の11万4,961枚から8万6,192枚まで大幅に落ち込んでおり、海外投機筋が一斉に円売りポジションから手を引いていることが明確に確認できる。まだ、次にどの資産が売られるのか分からないとの不安心理が広がる中、ドル/円のファンダメンタルズと関係なくドル高・円安修正の動きが強まるリスクには注意したい。

1月28~29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されが、毎月の資産購入額が現行の750億ドルから650億ドルまで縮小されることが決定された。ただ、足元ではリスク回避の米国債買いが膨らんでいることで、日米金利差は逆に縮小傾向にあり、改めてドル買い・円売りを誘うことに失敗している。米金融政策環境よりも、新興国市場の動向が金利環境の決定権を握った状態が続いている。ドル高・円安トレンドそのものが修正を迫られるような環境にはないが、新興国市場が安定化するまでは、ドル/円の下値不安が残る。

テクニカルでは、一目均衡表の雲上限(103.63円)を下抜いた状況が続いており、次の支持線は下限の101.18円、100.00円の節目となる。上値抵抗は雲上限で、その後は基準線103.60円を支持線に固められるのかを試す流れになる。サイコロジカルは、前週の4勝8敗から6勝6敗に。14日RSIは39.73。

今後1週間の予想レンジは、101.20~103.50円。

注目イベント。
【 米国 】
02/03(月)1月ISM製造業指数
02/03(月)12月建設支出
02/05(水)1月ADP雇用統計
02/05(水)1月ISM非製造業指数
02/06(木)12月貿易収支
02/06(木)第4四半期労働生産性指数
02/06(木)新規失業保険申請件数
02/07(金)1月雇用統計

【 日本 】
02/04(火)1月マネタリーベース
02/07(金)12月景気動向指数