新興国通貨不安から下値確認の動きへ

今週は、下値確認の動きへ。1月米雇用統計に注目
 今年初めの予想では、消費増税導入前の3月までは基本的に強い相場が続き、12月30日の高値16320円を上回れば18000円に向けて上値を試す可能性があるとしていました。しかし、後半に出てくる問題として、想定していたアメリカのQE3縮小に伴う金融市場の混乱への懸念が早くも新興市場の通貨安という形で出現したことで、悪材料を先取りする形となってきています。新興国は金利引き上げという形で自国通貨を防御していますが、原因はアメリカのQE3縮小ですので、FRBがこのまま新興国問題を放置してQE3縮小を継続していくのかどうかとなります。新興国の通貨安による混乱を収拾できるのはFRBだけですので、イエレン新議長がどうこの問題を片付けるのか手腕を試す展開になっているともいえます。そうであればNYダウが抵抗ラインの17000ドルを割り込んでいますので、もう一段下げて何らかのFRBの対応を引き出すことも考えられます。そうなった時、日経平均も当面の安値をつけての反発ということになります。

 日経平均の下値ポイントをチャートでみると、先週コメントしたように14800円水準(26週移動平均線2月3日時点14837円)を切ると14500円水準としていました。但し、上述しましたようにヘッジファンドの先物主導による売買が1日の方向性を決めますので、下への行き過ぎの可能性もあります。又、ヘッジファンドのNYダウや為替の動きを利用して売り仕掛け・買い戻しを実行していますので、短期売買の人は目先の動きに振り回されることになります。しかし、好業績の個別株の動きをみていると、それほどの大きな動きは出ていませんので、安いところはじっくり買い下がっていき、次の大きな反発を待つことになります。

 本日は、アメリカ株安、円高を受けて▼125の14788円で寄り付き、一時14648円まであって前引けは▼185の14728円でした。先週と同じように、先物を中心とした目先の需給に振り回されるという相場になっています。後場になっても新興国経済に対する不安が消えず、下げ幅を拡大して▼295の14619円で引けました。

 先週の予測では、15000円を挟んだ下値模索の展開になるとし、下値は終値で12月6日の安値15112円を終値で切ると14800円水準になるとしました。
 結果的に、27日(月)は▼385の15005円と終値で12月6日の安値15112円を切ったものの、29日(水)は△403の15383円と反発しました。しかし、この日の分析では、このまま上昇するには材料不足であり調整不足としましたように、翌30日(木)は▼376の15007円と大幅急落し、週末31日(金)は一時14764円まで下落し▼92の14914円で引けました。その後のアメリカ市場では、アメリカ株安・円高を受けてシカゴ日経先物は14610円となっていました。
 今週も新興国の通貨安不安があり、先物主導で先週に引き続き不安定な展開となる可能性があります。特にアメリカでは、重要な経済指標が相次ぎ、特に週末7日(金)の1月雇用統計が注目となります。下値は終値で14800円水準と14500円台を想定していますが、メッセージで解説したように、ヘッジファンドの先物を利用した売り仕掛け・買い戻しにより、行き過ぎの下げも考えられます。目先の上値は15200円水準、その上は15400円というところです。
 週明け3日(月)は、通貨安から新興国に対する不安が消えないなか先物主導で売られ▼295の14619円となり、2回連続でろく売出現となりました。