日経、TOPIXともに、ほぼ安値で大引け

出来高伸び悩みは、底入れの一つの兆候
<個人の信用取引の内容悪化>
後場は、取引開始直後に指数先物に大口の売りが出て、現物株は裁定取引を解消するための売りなどが広がったようです。
中国の景況感悪化や、新興国経済への不安などが引き続き相場の重荷になっているといったコメントが多いのですが、果たしてどこまで効いているでしょうか疑問です。
やはりここもとの下げによって、たとえば個人投資家の信用取引の内容悪化をきたし、投げを誘った傾向があまりにも顕著に出ています。
こうした需給要因が、もともとあったとされる新興国通貨不安から、話のすり替えがおきているかのようにも見えます。

<ソフトバンクがポイント>
たとえば、ソフトバンクなどはその格好の対象になってしまっているのでしょう。
そうでもなければ、あまりにも不可解な下げかたです。
裁定解消売りのツールにされている部分もあるでしょう。9日続落で、本日の安値をつける時間と、日経平均の安値の時間とが一致します。(時価総額で、再び三菱UFJ< 8306>がソフトバンクを抜いて第2位へ返り咲き。)
このような、本質的には需給悪化が相場の首を締めるというのは、いわゆる底入れにありがちな現象ですから、ここはあまり焦らずに見送ったほうがいいでしょう。
投げが終われば、下落は終わりです。

<どこまで下げが続くかという定点観測>
まだ、ドル円が100-101円という心理的フシ目、米国長期金利が、2.5%まで低下余地があり、米主要株価指数だけが、50日線や100日線の攻防戦となっていることを考えて、あと一息突っ込みがあってもおかしくないという仮説が成り立ちます。
ほぼ日経平均も、TOPIXも、大引けでは一日のほぼ安値で終わっています。
たいていこの、高値引け・安値引けという翌日は、逆に動くことが多いので、あまりこういった需給的な投げが出ているときに、慌てないことです。
ただ、信用分は縮小しないことには、ポジションそのものが破壊されてしまうので、これはやむを得ないでしょう。現物に関しては、すでに昨年末から余剰資金を確保している向きが多いでしょうから、その虎の子がある限り、いくらでも今後対処可能です。
増田足
6色帯が連続5日間の、「青」です。
RSIは、後場明確に安値を切ったにもかかわらず、RSIはむしろ短い期間とはいえ、逆行現象がかなり目立ち始めています
ちなみに為替市場と株式市場との乖離がけっこう目立ってきています。
日本株が下がっている中で、ドルは堅調ですが、ユーロが弱いということは、日本株の売りの口実にされている部分があるようです。
欧州中銀が、欧州経済の消費力が弱いために、金融緩和などの措置が市場では取りざたされているようです。
東京市場は、29日にいったん反発したものの戻りきれず、そこから本当に信用の投げが3日続いたことになります。
これがでてきますと、(出来高も先週よりやや減少気味)かなりセリングクライマックス的なものになりつつあるのではないかと思います。
15時15分現在、米国のグローベックス先物では、NYダウが22ドル高の気配のようです。
今晩米国市場が再開されるまで、このへんをチェックしておいたほうが良いでしょう。
下落が織り込んでいるもの
もともとの想定では、4-6日まで日柄整理としました。7日は米雇用統計が発表される予定
ですから、本格的な反発は来週からということになるのでしょう。
しかし、すでに今の段階から、市場全体の反発を先取りする形で個別銘柄の強さが、初動の銘柄群ということになりますから、ここ数日の下げで戻りが鮮明になってきた中でそうした強い銘柄は、投資対象としては優先度が高いと考えましょう。
たくさん売られたものではなく、強いものでできるだけポジションを構築していくように心がけましょう。
場合によっては、4月の消費増税の分も、株価の下落は織り込んでしまっているかもしれません。

とくに外人に言わせれば、4月の消費税増税に比べ、国内経済対策などの予算は、あまりにも、力不足の観が否めないというコンセンサスのようですから、こうしたことも嫌気されているかもしれません。
できれば、今のうち、当面考えられるすべてのリスクを織り込んで欲しいものです。