<話題の焦点>=ネット広告関連、時流をとらえる内需の勝ち組

 アベノミクスによる景況感改善も、足もとは米国の量的緩和縮小や、それに伴う新興国経済からの資金流出懸念が株式市場の先高ムードを打ち消す格好となっている。

 しかし、株式市場の懐は深い。こうした環境下で逆に輝きを増す銘柄群も存在する。為替の影響を受けにくく、海外株安や新興国経済に対する不安もなんのその、我が道を行く異色の内需勝ち組セクターがネット広告関連である。

 広告代理店トップの電通によると日本の総広告費は2007年の7兆円をピークに、その後はリーマン・ショックの影響もあって、11年まで4年連続の減少となっていた。しかし、12年からは再び増加に転じている。今年はソチ五輪やワールドカップなどのビッグイベント効果が、消費増税の影響を吸収し、広告費の増勢は続く。そのなかで、急速に市場規模を拡大しているのがネット広告で、昨年は1兆円規模に達したとみられている。

 ネット広告は近年のスマートフォンやタブレットなどモバイル端末の普及加速に伴い、望外の市場拡大を享受している。これは電通のサービス別の売り上げ動向をみても明らかだ。同社や博報堂など大手広告代理店は先を競って、広告媒体価値の高まったネット広告への展開を強化しているのが現状である。

 ユーザー企業側もセブン&アイやイオンなど国内流通大手がネット広告向け予算を大きく引き上げる動きにあり、受け皿となる関連企業は、順風満帆の環境下で業績と株価の変貌期に突入している。

◆業績絶好調のネット広告関連

 銘柄<コード>      業態

ファンコミ<2461.T>   アフィリエイト運営国内最大級
Vコマース<2491.T>   ヤフー傘下、金融向けで強みを発揮
DAC<4281.T>     メディアレップ国内トップで好環境享受
セプテーニHD<4293.T> フェイスブック広告では国内首位
サイバー<4751.T>    ネット広告代理店最大手
ベクトル<6058.T>    ネット媒体での企画立案支援で業績成長続く

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)