<私の相場観>=東洋証券・投資情報部ストラテジスト 土田 祐也氏

 米国が量的緩和縮小に踏み込んだことで、新興国からのレパトリエーション(本国への資金回帰)の思惑などリスクオフの流れが形成、株式市場でもじわりとボディーブローのように効いている。直近のFOMCの声明文でも新興国経済を特に懸念視しておらず、これが逆に不安心理を煽っている部分もありそうだ。

 ただ、目先マーケットは利益確定売りの口実を欲しがっていたところもあり、今回の新興国通貨安や中国の景気不透明感がその役を担った感もある。ファンダメンタルズから、時価は行き過ぎに売り込まれている印象を持っている。国内企業業績は好調で、個別には好業績発表銘柄が素直に買われているケースも多く、相場の自律神経が失われているということはなさそうだ。為替が一段と円高傾向を加速させるというようなことがない限り、早晩見直し買い場面が想定される。

 日経平均は当面、1万4500円どころがファンダメンタルズからみた下限ラインとみている。需給先行の下げでオーバーシュートする可能性もあるが、冷静に好業績株の下値を拾うスタンスを貫きたい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)