<日経平均600円安、今後をどうみる?>  第一生命経済研究所・首席エコノミスト  嶌峰義清氏

 市場では新興国経済への不安が高まっているが、米国経済の成長が確かめられれば、新興国から米国への輸出増となり不透明感は和らぐはずだった。ただ、3日に発表された米1月ISM製造業景況指数は、予想を下回り市場の期待をしぼませるものとなった。
 今回のISM指数の悪化要因は米国の悪天候によるところが大きいが、米国景気のモメンタム(勢い)がやや衰えつつあるのでは、という懸念を抱かせた面はある。
 1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文に、新興国通貨安に対する言及がなかったことも、市場の不安感を呼んだのだろう。米連邦準備理事会(FRB)は、株式市場が崩れれば米景気回復も不安定になるということを再認識する必要がある。FRBは景気を支えるという姿勢を打ち出さないと世界の金融市場の不安定さは続くだろう。
 日本株は、ほぼ良い水準まで下げている。ただ、週末の米雇用統計などの結果次第では一段安の懸念は残る。2月末のFOMCに向けた動きが焦点となり、それまで不安定な相場が続く可能性はありそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)