谷越えを見極める

新興国懸念
相場に上げ下げは付き物。このところの下げ率の大きなものの谷越えを見極めて買い、ある程度上げれば利益を確定することの繰り返しが機能するかと思う。

日経平均2013年12月30日の終値は16291.32円だった。1月31日の終値は14914.53円。8.5%下げたことになる。2月に入っても下げ足は止まらず、3日、4日の2日間で6.1%下げた。

何年か前まで世界経済をけん引してきたBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)のどれもが失速、あるいは強い失速懸念となっている。トルコやアルゼンチン、アセアン諸国に対する懸念も大きい。日米の経済指標もこのところぱっとしない。そう考えると、売られても仕方がないとも言える。

とはいえ、私は買い場を探している。このまま崩れるとは思ってないからだ。

それでも市場はカネ余り
市場に資金が足りない時は、何かを売って何かを買う。元の資金が減少していれば、何かから何かへ資金が移動していても、全体としては値下がりする。

市場の資金に増減がない時は、何かから何かへ資金が移動していても、全体としての値動きはないようなものだ。

市場に資金が増えていれば、何かから何かへ資金が移動していても、全体としては値上がりする。現状は日米の中央銀行が量的緩和を継続中で、この状態だ。欧州中銀も高失業率やディスインフレ傾向を背景に、利下げ以外の緩和策再開の可能性を明言している。

現状は新興国が株式、債券共に売られ、主要国の国債が買われている。米独国債だけでなく、いつの間にかスペインやイタリア国債などもユーロ導入以来の高値にまで買われている。米MMFの残高も堅調だ。
新興国が売られれば、先進国が買われる
カネ余りの現況下で、新興国が売られるとすれば、買われるのは先進国だ。今は債券が買われているが、日米株のつれ安はそれほど長くは続かないかと思う。ここで新興国の変調が、回復してきているとされる先進国の景気の腰を折るとすれば、緩和継続で市場の資金はますます増えることになり、過去数年間のように、株高につながる可能性が高い。一方、先進国の景気の腰が強いとなれば、債券はこれ以上は買われない。昨年来の債券売り、株式買いが復活する。

2009年初めの米連銀の量的緩和以降、市場は同じような資金移動を何度も繰り返してきたが、今回も同じかと思う。
日本株は昨年末から14.6%下げたが、その分、割安になったとも言える。
もっとも、今後も同じ事を繰り返すとすれば、焦ることもいらない。このところの下げ率の大きなものの谷越えを見極めて買い、ある程度上げれば利益を確定することの繰り返しが機能するかと思う。