【英ポンド】 英利上げ期待をけん制する口先介入

MPCでフォーワードガイダンスの変更はあるのか
英ポンド/円相場は、1ポンド=165円水準まで値位置を切り下げる展開になっている。イングランド銀行(英中央銀行)の早期利上げ期待にブレーキが掛かる中、ポンド相場に対して調整圧力が強くなっている。新興国市場の不安定化を受けて、円高圧力が継続していることもポンド/円に対してはネガティブとなり、昨年11月下旬以来の安値を更新している。

ここにきて、イングランド銀行カーニー総裁の口先介入が活発化している。同総裁はダボス会議で、「ポンド高は純輸出の拡大を阻止する」と述べたのに続き、金利変更の差し迫った必要性があるとは考えていないとして、マーケットに広がる早期利上げ期待を強くけん制している。英実体経済は雇用を中心に回復傾向が顕著になっているため、米欧に先んじて利上げに踏み切る可能性が強く認識されている。このため、口先介入だけで簡単にポンド安がトレンドとして確立するとは考えていない。ただ、6日の金融政策委員会(MPC)ではフォワードガイダンスの強化などがで、早期に利上げはしないとの強いメッセージが発せられる可能性もあり、英金利上昇期待へのブレーキが、短期スパンでポンド相場を圧迫し易くなっている。

また、新興国市場発のリスクオフの動きが継続していることで、円サイドからもポンド/円の上値は圧迫されている。まだ突風的な円高リスクに対する注意が必要であり、少なくとも株安傾向にブレーキが掛かったのが確認できるまでは、ポンド/円相場を買い急ぐ必要はないだろう。ポンドを買うのであれば、対米ドルに留めておきたい。

テクニカルでは、一目均衡表の雲下限(165.75円)水準でのサポートを確認する展開に。同水準を下抜くと、一気に160円水準を試す可能性がある。ただ、基準線(169.37円)との乖離拡大で、短期的な過熱感が強まる。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から5勝7敗に。14日RSIは37.78。

今後1週間の予想レンジは、164.00~169.00円。

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【 英国 】
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