<私の相場観>=外為オンライン・シニアアナリスト 佐藤 正和氏

 為替相場の変動のキッカケとなったのは中国の景況感悪化だった。これが新興国通貨安につながった。さらに米ISM製造業景況指数が悪化したことにより、リスクオフ姿勢が一気に強まった。多くの市場関係者は、今年のドル安・円高基調を予想したが、「米国景気の拡大は続く」という認識が根底にある。ただ、市場には「米国景気はピークをつけ下落に向かうのでは」という警戒感も生まれ始めている。

 米国景気を確かめるうえで雇用統計の内容は注目されそうだ。また、11日と13日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言は関心を集めそうだ。イエレン発言などでテーパリング(量的緩和の縮小)の行方を探ることになるだろう。

 今後1カ月程度のドル円相場の想定レンジは1ドル=99円~104円。100円前後の円高方向を試す可能性もありそうだ。

 ユーロ円は1ユーロ=134円~140円。基調は円高・ユーロ安だろう。ユーロドルは1ユーロ=1.33~1.39ドル。豪ドルは1豪ドル=88~92円で円高・豪ドル安基調を予想している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)