新興国通貨混乱収まり円売り優勢に

今晩のECB理事会に注目
昨日の海外時間には、新興国通貨市場の混乱が収まった中、米経済指標結果を受けた米長期金利の動きがドル円相場を主導しました。

欧州時間、日経平均先物がじり安となったことから円買いが強まって、ドル円は101.10円付近まで、ユーロ円は136.50円台まで下落しました。この間ユーロドルは欧州株が上昇したことから1.3520台まで上昇しています。この間、発表された英・1月サービス業PMIが予想よりも弱かったことからポンドは売られました。

NY時間にはいって、発表された米・1月ADP民間雇用者数が予想を下回ったことから各国株価と米長期金利が低下し、ドル売りが強まって、ドル円は100.80円付近まで下落し、ユーロドルは1.3550台まで上昇しました。しかしほどなくして米長期金利と各国株価が反発するとドルの買戻しが強まりました。さらに発表された米・1月ISM非製造業景況指数が予想をやや上回ると、ドルが一段高となって、ドル円は101.60円台まで上昇し、ユーロドルは1.3500台まで下落しました。。ただ、各国株価はすぐに反落し、米長期金利も一旦反落したことからドルも売り戻され、ドル円は101.00円台まで下落し、ユーロドルは1.3540台まで上昇しました。その後は米長期金利と各国株価が値を戻す動きとなって、ドル円は101.40円台まで上昇し、ユーロドルは1.3520台まで下落したあと、1.3540付近まで上昇しました。ユーロ円はm136円台後半の動きが続いていましたが、NY時間午後に買われ、137.30円台まで上昇しました。

東京時間にはいってからは、日経平均睨みの取引きとなっています。

今日の海外時間には、BOE(英中銀)とECB(欧州中銀の政策金利発表があるほか、独・12月製造業受注、米・12月貿易収支、米・新規失業保険申請件数の発表と、ドラギ・ECB総裁の会見が予定されています。

今晩のECB理事会は、ほとんどのエコノミストが結果的に現状維持を予想してはいるものの、追加緩和の可能性が取り沙汰されています。政策金利はすでに0.25%ですので、0.10%といった小幅な利下げや、融資債権の証券化商品の買い入れなどの可能性が見込まれてはいます。いずれも市場に大きなインパクトは与えないと予想できますが、そうはいっても決定されればサプライズとなりますので、短期的にはユーロが売られると考えられます。

また、一部で報道された国債買い入れの不胎化オペ(ECBが国債を購入して支払った資金をオペで吸収してマネーの量を増減させないようにする措置)の打ち切りに対する期待もあります。不胎化オペを打ち切れば、1757億ユーロ程度が市場に放出されると見られていますので、ユーロ売りの材料になります。しかし、すでにある程度期待され織り込まれている事から、打ち切られなかった場合はややユーロ買いが強まると予想できます。