今晩はECB理事会に注目

現状維持の見通しではあるが
今晩は、ECB(欧州中銀)の理事会と、BOE(英中銀)の金融政策委員会が開かれます。

BOEは現状維持の見通しです。

ECBも、結論としてはほとんどのエコノミストが現状維持という見通しなのですが、多くの市場関係者が、何か追加緩和策を決定する可能性がある、とも考えています。

追加緩和があるとして、どんな選択があって、どんな影響があるでしょう。

現在のECBの政策金利はすでに0.25%と大変低い水準です。通常政策金利は0.25%が変更の基本的な単位ですが、もし0.25%の引き下げをしてしまえば0.00%になります。そこでもし利下げをするのであれば、0.10%といった非常に小幅な利下げをするのでは、と見られています。前回0.25%の利下げをした時でも影響は限定的でしたので、0.10%であればさらに影響は小さくなると考えられます。しかし、予想外であることは事実ですので短期的にはユーロ売りが強まるでしょう。

また、先日ダヴォス会議でドラギECB総裁が量的緩和の可能性の質問に対し、「導入すべきとか導入すべきでないとは言っていない」としながらも「欧州連合協定は財政ファイナンスを禁じているが、規則変更すれば資産担保証券の形式をとった融資債権担保証券類の買い入れは可能」と述べたことから注目されました。ただ、市場規模をや流動性の問題もあることから、実施できたとしても少額に留まるため、やはり影響は大きくないでしょう。ただ、利下げ同様あまり織り込まれていないことから短期的にはユーロ売りが強まるでしょう。

この2つに対しより現実的なのは、ECBが過去に実施した国債買い入れプログラムによって市中に流れた資金を吸収する為の不胎化オペを停止する、という可能性です。1月末時点で買入れられた国債の残高が1750億ユーロですので、もしオペを中止すれば、その金額の資金が市中に出回ることになります。ユーロ資金の流通量の増加は短期金利の低下とユーロ安に繋がります。ただ、独憲法裁判所がECBの国債買い入れプログラムの合法性を審議している中で、独連銀が反対している不胎化の停止の可能性は低いと考えられます。
そう考えると、もし決定されればやはりサプライズでユーロ売りになると予想できます。また一部では期待している向きもあるため、決定されなかった場合はややユーロ買いが強まる可能性もあります。