三井化学が続騰、今3月期最終赤字転落も不採算のフェノール生産停止で損益改善を期待

 三井化学<4183.T>が続騰、前日比27円高の274円まで買い進まれた。前日取引終了後に発表した今14年3月期第3四半期(4~12月)の連結決算は売上高1兆1087億5200万円(前年同期比10.1%増)、営業利益151億2900万円(同6.1倍)と2ケタ増収で営業利益も急回復したが、事業再構築費用206億円を計上したことで、純損益は184億5300万円の赤字(前年同期97億700万円の赤字)と赤字幅が拡大。通期の純損益も前回の10億円の黒字から230億円の赤字(前期81億4900万円の赤字)に修正した。
 第3四半期はナフサなど原燃料価格上昇や円安による販売価格引き上げで売上高が増え、石化事業の交易条件改善と機能化学品や機能樹脂の販売増加により収益性が大きく向上している。通期については営業利益250億円(前期比5.8倍)の前回予想を据え置いた。ただ、最終損益が赤字に転落することから、未定としていた期末配当を見送り、年間配当を前期実績の6円から3円に減配する。
 ただ、あわせて出光興産<5019.T>と共同出資する千葉フェノールの生産設備を停止すると発表したことを受け、きょうの株価は今後の損益改善を期待した買いが優勢になっている。フェノールは国内需要減退とアジアの設備新増設による供給過剰で採算が悪化していた。

三井化学の株価は10時48分現在262円(△15円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)