米国雇用統計を本気で予想

予想は可能か!?雇用統計!!
毎月第一金曜日に発表される一大イベント

「米国雇用統計」

なかでも、非農業部門雇用者数に注目が集まるわけですが、数ある経済指標のなかでも予想からの乖離率が高いために、毎回予想もつかない値動きとなります。

「雇用統計の結果を予想することができればどんなに良いことか・・・。」

多くのFX投資家が頭を悩ませていることでしょう。

雇用統計の予想は本当に不可能なのか。

その問いに応えるべく、予想しても当たらないといわれる雇用統計を「本気で」当てるという検証に取り組んでいきます。
先行指標と市場の思惑のチェック
「先行指標」
雇用統計の先行指標としては、以下のものがあります。

・新規失業保険申請件数
・ISM製造業景況指数
・ISM非製造業景況指数
・ADP民間雇用者数

最近の雇用統計の傾向から、この4つの中で特に信憑性が高いのは「新規失業保険申請件数」ではないでしょうか。
「ADP民間雇用者数」は、しばしば外れるてしまうのはご承知のとおり。
ISMは片方がポジティブでも、もう一方はネガティブということがあります。
雇用統計は前月の2週間の集計データを元に予想値が発表されますので、「新規失業保険申請件数」は前半2週間の数値を特に重視します。

「市場の思惑」
雇用統計は発表前に大手金融機関や、有名アナリスト、ストラテジストの方のコメントが出てきます。
相場環境や政治状況から、毎回予想より良いか悪いかという思惑がある程度傾いていることが多くなっています。

例えば、2013年4月に日銀が異次元緩和を行った後は、
「たとえ悪い結果が出ても、良い押し目になる。」
と買いたい投資家で溢れていました。

この時は、「予想:+19.0万人/失業率7.7%」にたいして、「結果:+8.8万人/7.6%」となり、非常に悪い結果となりました。
しかしながら、ドル円はわずか40銭ほどしか下落せずに10分後には安値から85銭もの上昇。
その後も上昇し続け、発表前から1円以上もの水準まで値を上げました。

こういった何が起こっても「買い」というような時は、「上昇と予想」することにします。
債務上限問題の例
もう一つ例を出しましょう。

2013年11月8日の雇用統計です。
米国債務上限問題が騒がれ、2013年10月には米国の政府機関が閉鎖したために、雇用統計の発表がされないという事態に陥りました。
臨時解雇の職員が出たということで、雇用統計も非常に悪い結果が出るという思惑がありました。
既に悪いことを見越して売りを持っている投資家も非常に多かったようです。

その時の結果は、「予想:12.0万人/7.3%」にたいして、「結果:20.4万人/7.3%」となりました。

大半の投資家が悪い結果が出ると予想していたものが、逆に非常に良い結果が出てしまい、ドル円は約1円上昇しました。

この時のように、ネガティブムード一色で既に売っている投資家が多いような時は、これ以上売られないとして、「上昇と予想」することにします。

特に変動の無いレンジ相場を形成している時に、ADP民間雇用者数が非常に良い結果が出た場合は、「下落と予想します」

このデータは、2011年以降過去3回しかありませんが、3回とも下落しています。

直近は、2014年1月10日です。

以上のデータを組み合わせて、毎回検証してみたいと思います。
どうなる2014年1月雇用統計!!
それでは、1月の雇用統計を予想してみたいと思います。

今回の予想値は

非農業部門雇用者数:18.0万人 前回値:7.4万人
      失業率:  6.7% 前回値:6.7 %

前回の大幅悪化が事前に騒がれていなかった寒波の影響との観測が広がっているため、今回の予想としてはまずまずの結果が出るようですね。

さて、まずは先行指標の調査ですね!

「ADP民間雇用者数」と「ISM製造業景況指数」の大幅悪化が目立ちますね。

新規失業保険申請件数の第1、2週目を見ると良い結果です。

まとめると、「やや悪い」といった感じでしょうか。
・市場の思惑はどっち?
今回は非常に難しいところで、週も前半は悲壮感に包まれていたものの、昨日のドラギ総裁会見で状況は一変。
クロス円は軒並み上昇し、NYダウは+188ドル上昇し、15,628ドルで終了しています。
センチメント悪化から好転ということですが、中立でバイアスがかかってはいなさそうです。

しかし、前回値が修正されて良い結果が出るのではという意見がチラホラ聞かれます。
大手金融機関の最大予想は+27.0万人ととんでもない数字ですが、最低予想は+10.5万人となっています。

今回は1月23日から下落相場が始まり、ドル円は104.82円を高値に100.74円まで4円8銭の下落となりました。
ドル円だけで見れば、特段大幅下落というわけでもなさそうですが、こういった下落相場は雇用統計などのビックイベントで潮目が変わる時が多々あります。

似たようなパターンだと、記憶に新しい「5.23ショック」です。
今回の下落の始まりも23日と、何かつながりを感じる気がします。

しかしながら、この時ほどの下落幅でなく、センチメントも前回は非常に悪いものでした。
背景は違ってきますが、この時のパターンを当てはめると、上昇ということになります。

上記の判断材料をまとめると、以下のようになります。

・先行指標はややマイナス評価
・前回値のプラス改善への期待
・下落相場の転換点に当たる可能性
・センチメントの改善
・暴落後の類似パターン     

以上のことから、今回の雇用統計では「上昇」と予想します!

なかなか難しいところですが、雇用統計で「中立」はありませんからね。

では、今夜22時30分

為替市場に注目です!!