“分水嶺”を越え、ドル円は堅調推移へ…!?

“大きな往って来い”‐米雇用統計
※ご注意:予想期間は2月11日と表示されていますが、本日(10日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

“ネガティブサプライズとなった前回の反動” VS “大寒波の影響の継続性”は、後者に軍配が上がりました。

発表前まで全く動かなかったドル円は、その間に溜め込んだモヤモヤを発表時に一気に吐き出す展開でした。非農業部門雇用者数は2ヶ月連続で事前予想を大きく下回り(+11.3万人)、期待された前月分の上方修正も+7.4万人⇒+7.5万人に留まりました。このため幅広い通貨に対して瞬間的にドル売りが持ち込まれ、102円半ばで推移していたドル円は一気に101円半ばへ駆け下りました。しかしながら労働参加率(62.8%⇒63.0%)・失業率(2008年10月来の6.6%に低下)は、米10年債低下(利回りは上昇)・NYダウ上昇という動きにつながりました。このため次第にリスク選好姿勢へと転換していき、102円半ばまで急速に値を戻す“1円幅”の大きな“往って来い”を演じました。
それでも“分水嶺”は越えた…
やや想定とは異なる形となったものの、それでも“分水嶺を越えた”と考えます。

“米10年債低下・NYダウ上昇”を“QE(米量的緩和)の縮小ペース鈍化(あるいは停止)”につなげる見方もありますが、筆者は逆に“2連続のネガティブサプライズ”にも拘らず“QE縮小ペース鈍化は高まっていない証左”と考えるからです。つまり“米雇用環境が米景気拡大を後押しする流れに変化なし”との見方が、NYダウを押し上げたと判断します。そう考えるとリスク選好姿勢は本日も優勢になりやすく、応分の調整反落こそ想定されるものの、底堅い展開が想定されるところです。
様子見ムード台頭も、少なくとも“下値は堅い”…
もちろん今週最大の注目はイエレン・新FRB議長の議会証言(下院半期金融政策報告・11日)と見られ、「その結果を見極めたい」とのムードがマーケットを膠着させる可能性は否定できません。それでも少なくとも“下値は堅く”、状況次第で“さらなる上値を目指す”といった動きが、本日は期待されるところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.469(50日移動平均線)
上値4:103.263(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:103.049(日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、大台)
上値2:102.811(ピボット1stレジスタンス)
上値1:102.568(2/7高値)
前営業日終値:102.360
下値1:102.096(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値2:101.874(2/4~2/7の38.2%押し)
下値3:101.665(ピボット1stサポート、2/4~2/7の38.2%押し、)
下値4:101.422(2/7安値、2/4~2/7の61.8%押し)
下値5:101.192(日足・一目均衡表先行スパン下限、100日移動平均線、2/6安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加