イエレン・新FRB議長の議会証言

テーパリングの見通しは?
今晩、当面の金融市場にとって非常に大切なイエレン・新FRB議長による初めての議会証言が行われます。

この議会証言は、旧ハンフリー・ホーキンズ法で毎年2月と7月に議会(上下院)でFRB議長が金融政策について証言することを義務付けられていたものが、ハンフリー・ホーキンズ法がなくなった今も慣行として続いているものです。

今回の議会証言は、イエレン氏が議長に就任して最初の議会証言ですが、同時にテーパリングを開始してから初めての証言です。

証言の一番のポイントは今後のテーパリングの道筋、予定に関してどのような証言が行われるのかという点です。2か月続いた低調な非農業部門雇用者数に対する評価と今後のテーパリングへの影響についても説明を求められるでしょう。

イエレン新FRB議長はこれまでハト派と見られてきました。したがって、雇用統計の下振れに対する懸念を示して、これが景気回復の後退を示唆するものかもしれない、というような証言があっても不思議ではありません。その場合、さらにテーパリングの減速あるいは一旦停止の可能性を示唆するような事があれば、米長期金利の低下でドル売りが強まると予想できます。ただ、この場合低金利の長期化を好感して、金曜日の雇用統計後のように各国株価が上昇すれば円売りも強まるためドル円ではむしろドル買いとなるかもしれません。そう考えると、クロス円が大きく上昇するということになります。

一方、最近の雇用統計の下振れを、他のFOMCメンバーが述べているように、天候要因などの一時的な物で景気回復のトレンドに影響を与えない、との見方で、テーパリングのペースに変化がない、ということなら、米長期金利が上昇し、全般的にドル買いが強まり、ドル円は上昇すると考えます。