電子通貨ビットコインの大手取引所が資金の引き出しを凍結

引き出し不可能で価格の急落
ビットコインの大手取引所Mt.Gox(マウントゴックス)は2月7日に引き出し機能を突然停止し、引き出し要請の急増が「技術的に対応を遅らせる要因となっている」と顧客に通告した。10日になって、7日以降同取引所の口座からビットコインを引き出し、外部のビットコイン用の口座へ移す手続きを停止しているのは、ソフトウエアにバグがあるためだと説明した。ビットコイン価格は6日の900ドル台から急落、10日は一時520ドル台にまで下落した。12日の午前中は580ドル台にまで戻している。1月27日には1000ドルを超える水準で取引されていた。

引き出し再開時期は「問題に適切に対処でき次第」とし、具体的な時期は言及していない。また、同取引所内の口座間でのビットコインのやりとりや、ビットコインを円やドルなど現金に換えて引き出す手続きは、不具合の影響を受けていないとした。

米国当局は2013年5月以来、連邦政府当局と州当局で適切に登録せずに送金事業を行ったという理由で、Mt.Goxの関連銀行口座から500万ドル以上を差し押さえている。それ以来同社は、米国で顧客への支払いに支障を来たしており、顧客からは、Mt.Goxからの米国ドルの引き出しが1カ月遅れているとの報告が上がってきているようだ。

Mt.Goxは東京拠点の取引所で、以前は、ただひとつの本格的なビットコイン交換所だった。米当局との軋轢以降、他市場の後塵を拝し、現在1位はスロベニアのBitstamp、2位はブルガリアのBTC-eで、Mt.Goxは世界第3位の取扱量となっている。2月11日からは、そのBitstampからも引き出し不可能となった。

ビットコインに通貨としての将来性があるのかは、専門家でも意見が割れているようだ。矢口の私見は次回に。