日経平均、4日ぶりの反落

売り叩きというより、ジリ貧でやる気無しの展開
後場は、前場に上がっていた銘柄も、勢いをなくしてしまうなど、軟調さは変わらず、という状況でした。
ただ、後場に入って極端に値下がり銘柄数が増えたということではないようです。
月曜日は、ようやく年初来の連敗にストップをかけましたが、木曜日はこれでとうとう6連敗となりました。
例の豪ドルが下落したことを受けて、ドル円も後場、一時102円を割ったりしました。

このところドルは意外な強さを見せていましたが、本日に関しては、日経平均とリンクした格好でドルも軟調だったということが指摘されています。
14時10分には、14527円まで下げています。大引けが近づくにつれて、売り物がかさんできたようで、このあと14500円割れ(14488円)と、312円の下げに発展することとなりました。
大引けは、やや戻しましたが、14534円。265円安と、思いのほか下げたという印象です。
増田足
<6色帯が、「黒」に悪化>
日経平均の先読みが、ブルーになりました。
やや頭打ちから戻り一巡で押しに入ってしまったようです。
ただ、6色がとうとう「黒」に転換しましたから、最悪のボトム圏に到達しつつあることがわかります。
逆に考えれば、この「黒」のステージの次は、「白」や「黄」になるわけです。

<株価のボトムから、「黒」→「黄」へ好転するまでの日柄>
昨年6月底入れのときには、底値は6月13日でした。そこから下値を切り上げていったわけですが、「黒」から「黄」に好転したのは、7月1日。つまり、13営業日かかっています。
8月の安値のときには、底値が8月28日がボトムでした。「黒」が「黄」に好転したのは、9月4日でしたから、この間、6営業日かかっています。
つまり、ボトムから1週間から2週間で、「黒」から「黄」に好転しているわけで、これが誰もが「調整は終わった」と皮膚感覚で認識できる日柄だということになるのでしょう。
すでに、ボトムは打ったでしょうが、先般解説しましたように、必ず、打ち返しによる二番底で、下値切り上げ型になりますから、その確認にはそれだけの日柄が必要だと考えればよいでしょう。

<水準の問題~けっきょく14500円が今回の調整の落としどころ>
基本的には、4割近い戻りをしているわけですから、利益確定がいつ出てもおかしくははないという意見もあります。
やはり14500円あたりにSQ値を持っていきたいプレイヤーがいて、そこに意図的に上からの圧力を加えていて、(一方では上値を取る勢力は、材料難で少ない)膠着しているようです。
一日の下げとしては、この環境下でやや下げが大きすぎる嫌いがあります。
後述しますように、14500円というのは、先般述べましたように200日移動平均線ですから、非常に重要な水準であることは間違いありません。
ちょうどそこを本日割って、上回って終わったことは意味深長です。

<三空の考えかた>
本日は、単に木曜日に弱いという今年の相場の癖で済む話なのか、それとも2月4日以来の戻り局面に対する初押しであり、いわゆる「打ち返し」の下げなのか、ということが問題です。
とりあえず、日経平均は、三空の一番上の窓(10日の14718円)は、完全に本日埋めました。
もう一押しあるということになりますと、通常よくありうる二番目の窓、つまり7日の14462円まで埋めるかどうか、ということです。

本日は、安値が14488円、大引けが14534円ですから、完全にではありませんが、二番目の窓もほぼ埋めつつあったことになります。
この14500円前後というのは、当コラムでも年初からの下落調整局面における下値の目処としていた水準です。
落ち着きどころとしては申し分ないところでしょう。
ここが足元の打ち返しの安値ということになれば、4日の13995円に対して、下値切り上げ型になってきますから、調整完了の確率がますます高まります。
ちなみに11月の三空の場合は、まったく一度も埋めずに、いったん足踏みをしただけで上値を取りに行きました。
そもそも、いまや為替も株価も、ロウソク足の始値や終値をどこにするのかで、ずいぶんと話が変わってきてしまいますので、果たして三空の理論も妥当性があるのか、疑問はあります。
今晩の米国市場
<イエレン議長の上院での議会証言延期か>
もう一つ、後場の相場を軟調にさせた理由として、イエレン議長の上院での議会証言が、大雪などのために延期されるといったような報道があります。
イエレン議長の発言はすでに下院ではっきりしているので、なにも材料性はありません。
問題は、大寒波の影響というものが、2月も引き続いているという現実でしょうか。
二度続けて、雇用統計が悪かったものの、これは寒波のせいにして相場は消化したわけですが、次の雇用統計はすっきりと好結果で終わらせてほしいと市場は期待しているはずです。
それが、またもやこの寒波のせいで、悪化するかもしれない、ということですと、どうにも、次の一手を打つための手がかりがないではないか、ということになります。
3月のFOMCまで材料らしい材料といったら、雇用統計などのマクロ指標くらいしかありません。
それが、連続で悪いということになりますと、いかに寒波のせいにしてきたところで、上値を取りに行くための口実にはどうしてもなりません。
こんなことも、米国市場では相場の足を引っ張るのではないか、方向感が無くなってしまうのではないか、と懸念する声は次第に大きくなってきているようです。

<今晩の小売指標>
今晩、米国では小売の経済指標が発表予定ですが、やはりこの寒波が2月も続いていることから、かなり悪化するのではないか、という観測も一方ではあります。
これに、例の豪ドルが豪州雇用統計の悪化で下落。クロス円は、円高にブレてしまった、ということが重なっています。
それでなくとも、材料難。加えてSQ前で動意もなく、市場参加者は限定的で、SQがらみのポジション調整が進行しているわけで、思いのほか日経平均が下げたというのが、どうやら実態のようです。