米3連休前に、ポジション調整

後場、一段安の理由
アジア市場は、前場段階ではほぼとこも上昇しており、日本だけが下げた格好になっています。
後場のポイントは、SQ値14536円をクリアして終われるかどうか、ということでした。
後場スタートの段階では、14373円スタートでしたから、本日安値で始まったことになります。
ちょうど昼休みにドル円が102円割れとなったこともあって、日経平均が一段弱くなったということでしょう。
金曜日は、米国が3連休を控えているだけに、ショートカバーはあっても、伸び悩むかというところでしたが、やや下げが大きすぎます。
これは、おそらくSQ値割れで、どっと堰(せき)を切ったように売りがかさんでしまったということが実態でしょう。
あらゆる意味で、日本の株式市場ほど海外要因に対する抵抗力がない、脆弱な市場も少ないと思われます。
不可解な急落のカテゴリー
業種として非常に奇妙な下げという側面があります。
その極端な例は、不動産セクターが一番下がっているという点です。
前場から大きく崩れていた新興市場銘柄の下落も異様です。
これらについて納得のいく説明は市場にもまったく出ていません。
一説には、アンチ(反)アベノミクス、あるいはアベノミクスに不安を覚える筋が売っているというものです。
ところが、リートは特別下落していないというところなどみますと、この説もなかなか説得力がありません。
正直よくわからない下げです。
増田足
3日足は完全に二番底形成の動きといっていいでしょう。
日柄的に、早ければ金曜日から来週一杯まで、という想定ですが、どこが二番底かは、終わってみなければわかりません。
ただ三空の三番目の窓埋めに入ってきていますから、それは近いと考えられます。
外人が大幅売り越しをやった後ですから、(先物の売り仕掛けも微妙に今週変化してきています)おそらくその近いというのは、当たっているように思います。
SQ値も下回り、けっきょく200日移動平均線も割っての大引けです。
売られた業種、銘柄の特徴もさることながら、下げ幅自体がやや納得のいかない深さでした。
打ち返しですから、理由づけすること自体がナンセンスかもしれません。

いずれにしろ、この打ち返しの結果が、4-6日の安値圏の上、あるいは同値近辺で終わればよいわけです。
そこが、フルインベストメントの最終機会ということになります。
ポジション管理という需給要因
<短期的なポジション調整>
この下げが、米3連休前のポジション調整だ、と述べましたが、存外このポジション調整による需給の変動というものは相場に影響を与えます。
たとえば、ひとつ年初来の下落調整を考えてみると、次のような要因も可能性はあるでしょう。

<機関投資家の宗旨替え>
今年1月から下落調整をしたのですが、そのファンダメンタルズ的な解釈をすると、こんなことも考えられるかもしれません。
年末時点で、ほとんどといってもいいくらい、市場関係者の間では、4月の消費増税に対して日銀が金融緩和策で応じるといったシナリオを立てていました。
わたしは当初かなり早い段階でその可能性もありだとは述べましたが、すぐに撤回して、その可能性はないだろうと前言を翻しました。
その理由はすでに何度か述べていますから割愛します(どう考えても、日銀が消費増税で動くことはない。株が暴落すれば別。)。
重要なのは、多くの市場関係者の心変わりです。
昨年末は、日銀の金融緩和策有りと読んでいたものが、現時点ではまったく誰もそれがあるとは言いません。
来週日銀の政策金利決定会合がありますが、それに対する期待が急速に剝げてしまったといったようなことによく現われているかもしれません。
ということは、この1-2月の間に、機関投資家はそれまでの「金融緩和策有り」を捨てて、「無し」に宗旨替えをしたということではないでしょうか。
だとすれば、彼らはポジションをそのシナリオ変更に沿って、変えたはずで、それがもしかすると1-2月思いのほか深い下落調整になったのかもしれません。

<死角で下げたのではない>
つまり、もともと有るか無いかと問題にしたテーマに関することなので、ハナから予想だにしなかった話とは違います。
その点では、この下げは意味合いとしてはたいしたことはないのでしょう。
黙っていても戻る類いの下げだったということにもなりそうです。
これが、もし予想もしていないテーマだったとしら、これは深刻な下げになりかねません。
どうも、その可能性はないのではないかと思っています。