【米ドル】 米実体経済に対する不信が解消されるのかが問われる

米金利上昇の再開圧力が鈍い
米ドル/円相場は、1ドル=101.50~102.50円のレンジで揉み合う展開になっている。新興国市場を巡る不安心理を背景に一時102.70円(2月11日)まで切り返すも、その後は再び上値の重い展開になり、101円台後半まで値位置を切り下げている。

米株式相場は急ピッチで戻りを試す展開になっているが、ドル/円相場の値動きは鈍い。株式市場では良好な米企業業績を見直す形でバリュエーション買いが膨らんでいるが、米実体経済の先行き不透明感の強さから米金利に対する上昇圧力が限定されていることが、ドル/円相場の上値を圧迫している。1月、2月と米指標が伸び悩む中、単純な寒波・豪雪による一時的な景気減速ではない可能性が警戒されている。仮に米実体経済の減速が本物であれば、1月から開始されている米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和縮小ペースは鈍化せざるを得ず、ドル方面からドル高・円安傾向に一定のブレーキが掛かる可能性がある。一つ一つの経済指標を慎重にチェックしつつ、ドル高(円安)トレンドに回帰できるのかを打診することになる。

一方、国内の10~12月期国内総生産(GDP)は年率+1.0%となり、市場予測+2.8%を大きく下回った。これを受けて円高圧力も強くなっているが、逆に日本銀行の追加緩和期待もあり、円相場主導の大きな値動きは想定しづらい。米指標に一喜一憂する展開が想定され、日本株同様にドル/円も不安定な相場展開が続く可能性が高い。緩やかな円安・ドル高基調そのものには変化がないと考えている。

テクニカルでは、一目均衡表の雲下限(101.53円)でのサポートを試す展開が続いている。同水準を完全に下抜くと、2月4日の年初来安値(100.76円)がターゲットに。一方、基準線(102.84円)回復で、円安・ドル高トレンドへの回帰を確認する流れになる。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは40.25。

今後1週間の予想レンジは、100.75~102.50円。

注目イベント。
【 米国 】
02/18(火)2月NY連銀製造業指数
02/18(火)12月対米証券投資
02/19(火)1月生産者物価指数
02/19(火)1月住宅着工件数
02/19(火)FOMC議事録
02/20(水)1月消費者物価指数
02/20(木)新規失業保険申請件数
02/20(木)2月フィラデルフィア連銀指数
02/21(金)1月住宅着工許可件数

【 日本 】
02/17(月)第4四半期GDP
02/17(月)12月鉱工業生産
02/18(火)日銀金融政策決定会合
02/20(木)1月貿易収支