<話題の焦点>=乳酸菌飲料、大手食品会社がM&Aで参入

 現在約1000億円市場とされる乳酸菌飲料は、高齢化加速などに伴う健康志向の高まりから、継続的な安定成長が見込まれている。これに照準を合わせて、乳業メーカー以外の大手飲料や食品メーカーが、準大手・中堅の乳製品メーカーを傘下に収めこの分野の強化を推進している。

 緑茶飲料最大手の伊藤園<2593.T>は、広島県の乳製品メーカー「チチヤス」を11年に完全子会社化した。協業商品の第一弾として、オリゴ糖やカルシウムを含む乳酸菌飲料「朝のYoo」シリーズを商品化している。

 キリンホールディングス<2503.T>は、従来から資本関係のあった小岩井乳業の株式99.9%を保有。おいしい水に、ウイルス感染防御システム全体をパワーアップする効果のある「プラズマ乳酸菌」にビタミンなどをプラスした清涼飲料水を開発している。

 アサヒグループホールディングス<2502.T>は、12年に飲料メーカーカルピスを味の素から譲渡され完全子会社した。アサヒは、乳酸菌飲料「カルピス」の生産能力を4月から1割高める。傘下のカルピスが約45億円かけて主力拠点の群馬工場の製造ラインを刷新する。

 日清食品ホールディングス<2897.T>は、1990年にヨーグルトメーカーの「ヨーク」を傘下に収め、社名を日清ヨークに変更し、乳酸菌飲料「ピルクル」シリーズなどのヒット商品で着実な成長を遂げている。

◆M&Aで乳酸菌飲料に参入した食品会社

銘柄(コード)    今期営業増益率  株価    PER

アサヒHD<2502.T>    4.7   2625   18.1
キリンHD<2503.T>   ▼2.0   1293   24.5
伊藤園<2593.T>     13.6   2192   22.5
日清食品HD<2897.T>   6.5   4605   26.4

※株価は14日終値(単位:倍、円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)