当面はヘッジファンドの動きに注意

今週は14000円台前半での下値固めができるかどうか
<日本株式市場はヘッジファンドの動きに左右される展開へ>
 先週は、リバウンドしても底値確認はまだとして、14800円水準を上値に2月5日の13995円に対するダブル底(もしくは2番底)を試す動きになるとしました。結果的に、先物主導で2月5日の13995円の安値から12日の14874円まで上昇後、同じく先物主導で今度は急落となり、週末14日(金)は14243円まで下落して▼221の14313円で引けました。決算発表は好調であるにもかかわらず、先物市場に振り回される展開となっています。つまり、今の日本の相場は「ヘッジファンドがどう動くか」というのが大きなポイントとなっているようです。NYダウはゆるやかに戻りを試しているものの、日本株との連動性は薄まっているのもヘッジファンドの影響でしょう。海外投資家はアベノミクスへの期待が薄まり、為替も101円台で高止まり(3月期末のヘッジファンド解約45日前告知ルールで絡んだ円買い観測)しており、ポジション圧縮の動きとなっているようです。

~~ 当面の相場展開の2つのシナリオ…ヘッジファンドの動きにかかる ~~
(1)新興国通貨問題が起こらない場合
 ヘッジファンドが新興国の通貨安を仕掛けない場合は、新興国問題は一服が続き、日経平均の下値は先週想定したように14000円前後でのダブル底形成か2番底を形成して日柄調整に入り、そのあと本格的に戻りを試す動きとなることが想定されます。柴田罫線では、引線の終値で13980円を切らずに14800円以上で引けると一段高の形となります。

(2)ヘッジファンドが新興国の通貨売りを仕掛ける場合
 11日(火)にイエレンFRB議長は、新興国通貨安は国際市場の変動に対して「実質的なリスクでない」と判断を示しましたが、果たしてそうかということをヘッジファンドは試す可能性があります。FRBの量的緩和の縮小開始で「ドル・キャリートレード」の手仕舞いにより新興国から資金の流失が続いており、今後もFRBのQE3の縮小継続となれば資金の流失は止まらず、新興国通貨問題は再びヘッジファンドのターゲットになる可能性は大きいといえます。これは同時にFRBや世界がどう動くのかを試してくることになります。そうなれば、日経平均の下値は14000円を切って昨年8月28日の13188円を試す動きも想定しておく必要があります。

 本日は△30の14343円で寄り付いたあと10~12月期GDPの発表が予想を下回ったことで14214円まで下落し、日銀の早期の追加緩和期待が浮上して再びプラスに転じ14427円まで上昇するものの、終値は△80の14393円でした。為替が101円台の水準で高止まりしているため上値を追う動きとはなりませんでした。今のところシナリオ(1)の動きを想定していますが、週後半の20日(木)の2月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の内容次第では世界の株式市場に悪材料を与える懸念もあります。

 先週の予測では、自律反発後は上値の重たい展開となるとし、目先は14800円水準が上値抵抗ゾーンになるとしていました。そして、ふつうは反発後の後は再度下値を確認する動きが出て、ダブル底もしくは2番底を確認してその後本格的な戻りになるとしました。
10日(月)は△255の14718円の大幅続伸となり、11日(火)の休日明けの12日(水)は、ザラ場では14874円まで上昇するものの終値では上げ幅を縮小し14800円で引けました。そしてここをピークに先物主導で売られ、13日(木)は▼265の14534円、週末14日(金)は前場の初めには14678円まで反発するものの1ドル=101円台の円高をきっかけに一時14243円まで急落して、▼221の14313円で引けました。
今週は、新興国問題が一服していれば下値は14000円前後でダブル底もしくは2番底をつけて海外指標をにらんで一進一退のもみあい(日柄調整)が想定されます。
 週明け17日(月)は△30の14343円で寄り付くものの14214円と2月14日の安値14243円を更新し、ここから大きく切り返し後場には14427円まで上昇、終値は△80の14393円となりました。柴田罫線で確率の高い買転換が出るのは終値で14800円以上で引けてからですが、その前に2月SQ値14536円、200日移動平均線(17日14467円)をクリアーできるのかどうかとなります。逆に戻りが弱く13980円を終値の引線で引くとろく売となって一段安の形となります。今週は、週後半の海外指標は要注意といえます。