<株式トピックス>=10~12月期GDPが市場予想下回る、相次ぐ大雪で1~3月期も懸念

 内閣府が17日発表した13年10~12月期のGDP(国内総生産)は実質値で、前期比プラス0.3%、年率プラス1.0%となった。これで4四半期連続のプラス成長となったものの、7~9月の前期比プラス0.3%と同水準にとどまり景気回復基調を示すことはできなかった。事前の市場予想は、年率2%台半ばが多かっただけに、株式市場では一時売り優勢となり、外国為替市場で円高・ドル安が進行する場面もみられた。
 消費税率引き上げ前の駆け込み需要による成長加速見込みが空振りに終わったかたちだ。大半の消費者は、実質的な所得が増えていないなかで、円安による輸入製品価格の引き上げなどから、物価が上昇しているため、消費を抑制している可能性も否定できない。
 さらに、2月に入って2週連続で週末に西日本、東日本の太平洋側が記録的な大雪に見舞われたことで、百貨店、外食産業、レジャー施設などでの個人消費が大幅に落ち込み、物流の滞りによるさまざまな損失も深刻なもとなりそうだ。さらに、厳冬が続けば衣料品など春物商戦の出鼻をくじく結果ともなりかねない。1~3月の景気動向にも懸念が浮上している。
 あすは日銀の金融政策決定会合の後に、黒田東彦総裁の会見が予定されているが、GDPが市場予想を下振れたことで、その発言への市場関係者の関心が一段と高まりそうだ。今回のGDPの期待外れや、4月からの消費税率引き上げに伴う景気後退を和らげるための量的金融緩和策について、現時点でどの程度考慮した発言内容になるかが焦点になる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)