<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 全体相場は方向感が定まりにくくなっているが、テクニカル的には今週末までに2月12日の日経平均高値1万4800円(終値ベース)を抜くかどうかがひとつの試金石となるとみている。

 仮にこの戻り高値を抜けるようなら、中期的に強調展開が期待できる。その場合、3月期末にかけて1万6000円台を視野に入れる展開も十分に考えられる。一方、1万4800円ラインを抜けることができなかった際には、当面上値も限定的となる可能性があろう。3月末まで最大値でも1万5000円台前半で頭打ちとなるイメージを持っている。

 外部環境を冷静にみると新興国の通貨安や景気減速への不安感は足もと緩和されている。また、日米の景気に対してはひところより楽観ムードが後退しているが、これは金融政策と表裏一体である。行き過ぎた景気回復期待が修正されたことが、過剰流動性を呼び込む思惑として逆に株価にプラスに作用する可能性があることも念頭に置いておきたい。いずれにせよ、日銀の政策スタンスは再び重要な位置付けをもって注目されるタイミングとなってきた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)