日銀のサプライズ政策変更でドル円急騰

今後への期待感
本日12時28分ごろ、日銀金融政策決定会合の結果が公表されました。
金融政策は市場予想通り、現状維持で全会一致との第一報がありました。
これにより、まずは多少なりとも何かしらの政策決定を期待していた投資家の日経平均、ドル売りが先行。
日経平均は14,400円台まで、ドル円は101.80円まで下落。

しかしながら、貸出支援資金供給などの延長・拡充の決定を受けて市場は買戻しへ。
市場は急変し、日経平均は前日比300円以上高い14,650円近辺まで上昇。

詳しい内容は、「貸出増加を支援するための資金供給」と「成長強化基盤を支援するための資金供給」の規模が2倍へ変更となり、これが3月末で期限となっていた融資制度を1年延長するというものです。

仮にこれが終了となると、資金供給減となるため、現状維持というアナウンスが広まったようです。

詳しくは下記をご覧ください。

・「貸出増加を支援するための資金供給」
こちらは、金融機関への貸出を支援するための低金利の資金供給を日銀が行うというものです。
その金利は4年固定0.1%と非常に低金利です。
これが、3月末までの最終的な貸付残高が30兆円程度となると見込まれているようですから、この貸付限度額の2倍は60兆円になります。

・「成長強化基盤を支援するための資金供給」
この資金供給枠を、3兆5000億円から7兆円へ倍増となりました。
そして、今まではひとつの金融機関では1500億円までであった供給額を1兆円までと大幅増へ。
メガバンクがこの枠を使用するとなると、相当の額となりそうです。
こちらの金利は同じく固定金利0.1%で4年間までです。

日経平均は急騰を続け、一時400円高い14,850円まで、ドル円は雇用統計後の高値(102.70円)に迫る101.60円まで上昇しました。

市場の反応が遅かったことは、上記のとおり「政策現状維持」となっていたものの、将来供給額が減ってしまうものを延長ということで「変更なし」というアナウンスが流れていたようで、内容を確認すると「変更点有り」となり、この間の時間が掛かったためだとかんがえられます。

この内容が長期的に大きな効果があるようなものには今のところ考えられませんが、日経平均とドル円が下げ渋っており、買い転換しようとしていたところに「買いのニュース」が出てきたことで、大幅な上昇となったのではないでしょうか。

加えて、落ち込み気味だった市場に早めにカンフル剤を打ち込んできたことで、今後の日銀の姿勢を見直してくる海外勢が増えてくることでしょう。

黒田日銀総裁の記者会見が15時30分からありますので、今回の会見には非常に注目が集まることとなります。