<株式トピックス>=黒田日銀総裁の市場への配慮を好感

 18日の東京株式市場は、日銀が金融政策決定会合で、貸し出し増加の支援資金供給枠を2倍に増やすと決めたことが好感され、後場に入って急伸。日経平均株価終値は、前日比450円高の1万4813円となった。上げ幅は今年最大で、昨年8月2日(460円高)以来、約半年ぶりの上昇幅となった。
 日銀は、金融政策の「現状維持」を決める一方で、貸し出し増加の支援資金供給の貸付限度額を貸出増加額の「2倍」まで資金供給を受けられるとした上で、期限を1年延長するとした。さらに、成長分野への融資を増やした金融機関に年0.1%の低金利で資金を貸し出す「成長基盤支援基金」の資金供給枠を従来の3兆5000億円から2倍の7兆円に拡大し、期限が3月末に迫っていたところを1年間延長すると発表した。 
 日銀の資金供給への積極姿勢を受けて、俄かに金融相場の色彩が強まり、業種別では、銀行、不動産、証券などに大幅高する銘柄が目立った。
 黒田東彦総裁は決定会合後の会見で、貸出増加の支援資金供給枠を2倍に増やすことは、量的・質的金融緩和の波及メカニズムを強化するものだと指摘。また、経済・物価の下振れリスクが顕在化すれば、ちゅうちょなく追加緩和に踏み切る姿勢を改めて強調した。
 株価が予想外に急上昇した背景には、一部投機筋から株価指数先物に仕掛け的な買いが入り、これが売り方のロスカットの動きを誘発したこともあるが、ある市場関係者からは「“日銀は市場に配慮してくれている”と受け止めたことが大きかったのではないか」との見方が出ていた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)