ドル安VS円安の綱引きに決着は? =外為どっとコム総研 神田卓也

方向感を欠く展開
東京市場のドル/円は、一時102.10円台まで弱含んだが、株価が下げ渋ると小幅に買い戻されるなど方向感に乏しい展開となった。
ドル安VS円安
足元で米経済指標に弱い結果が目立っており、ドルは量的緩和の縮小停止観測を絡めつつ下落しているが、日銀の追加緩和への思惑から円も売られているため、ドル/円にはドル安の影響が及びにくいようだ。いわば、ドル安と円安の綱引きが繰り広げられている状況だが、本日のNY市場で発表される米1月住宅着工件数(22:30)やFOMC議事録(28:00)の結果によって綱引きのバランスが崩れる可能性がある。
米住宅着工件数
1月住宅着工件数については、95万件への減速が見込まれている。悪天候の影響も小さくないと見られるが、天候の影響を受けにくい建設許可件数も下ブレるようだとドル安圧力が増しかねないため注意が必要だろう。
FOMC議事録
FOMC議事録は、1月28・29日分という事で所詮は過去の議論に過ぎないとの見方もある。ただ、量的緩和の縮小停止に関する思惑がくすぶり続けているだけに、これに関する記述に市場は無反応ではいられないだろう。