金を見れば、ドル円が見えてくる

NY金200日移動平均線突破に見るドル円の行方
 NY金が先週末、1年ぶりに200日移動平均線を上抜いてきた。プレジデンツデー休場明けのNY市場でも200日移動平均線を維持している。本格的な長期上昇トレンド再開は、2013年8月高値を抜く必要があり、足もとはさすがに短期的な買われ過ぎ感に対する調整もあろうが、これまでの鍋底形成から、1270ドル~1300ドル水準を下値支持とした押し目買い基調に転じた可能性が高まっている。米国のマクロ経済データが予想より下振れるものが多くなってきた事で、ゼロ金利政策解除時期の後ずれ観測や、中国のシャドーバンキング問題の浮上で「安全資産」としての金にも注目が集まっている格好だ。

 一方、NY金と逆相関のドル円は、昨日の日銀金融政策決定会合を受けて、一時102円台後半まで急伸したが、ネックラインと重なる基準線水準で上値を抑えられている。NY金の基調が転換した事を裏付けるような格好だ。ドル円はネックラインを上抜けば、一目均衡表の雲の下値支持確認後のダブルボトム完成からさらなる上値余地があったものの、基準線を上抜けないまま時間が経過するようなら、ダブルボトム形成の可能性は後退、三角保合い放れ待ちへ移行する可能性。現在の値位置のまま日柄が経過すると、2月末に控える雲のねじれの時間帯前後に、再び雲の下限を割り込むこととなる。丁度、2月末~3月初旬は変化の起こりやす時間帯が重なる。メリマンの重要変化日は、2月28日~3月3日。対等数値からは、3月6日、3月19日が変化の起こりやすい時間帯。また、過去の2月末を振り返って見ると、1990年2月26日は、日経平均が過去三番目の下落幅を記録。1995年2月27日は、ベアリングズ・ショック。2007年2月27日は上海発世界同時株安が起きている。これらアノマリー的な不安感も、NY金の下値を支え、ドル円の上値を抑えているのであろう。NY金が200日移動平均線を維持している間は、ドル円の上値も抑えられやすいと見た方が良いだろう。