NY株式市場、1929年の再来?

暴落前夜?
 昨年トム・デマークが唱えたNY株式市場の「1929年大恐慌前夜との酷似」が、2014年に入っても恐ろしいほどに一致している。自己相関は、相関が崩れた方向に大きく動意付く性格も持ち合わせる点は注意を要するが、足もとでは、高値更新後の修正安後の戻り局面がピタリと一致。1929年の際は、ここから大暴落がスタートした訳だが、日柄からはまさしく暴落前夜の様相だ。昨晩のNYダウは、一目均衡表の雲で下支えられたものの、長い上ヒゲ陰線引けでチャート形状は悪化している。1929年同様、大きな三尊天井の肩を形成中だ。
 2月末~3月初旬にかけて、一目均衡表では雲のねじれの時間帯が控える。メリマンの重要変化日は、2月28日~3月3日だ。また、過去2月末を振り返って見ると、1990年2月26日は、日経平均が過去三番目の下落幅を記録。1995年2月27日は、ベアリングズ・ショック。2007年2月27日は上海発世界同時株安が起きている。

 中国のシャドーバンキング問題は、19日付の北京商報によると、吉林信託が組成した総額約10億元(約170億円)の金融商品のうち、同日が満期だった第5回分も投資家への返済が行われなかった模様。中国の信託商品は2014年第2四半期以降に償還が集中しており、金融危機の本番はこれから訪れる可能性。2月の中国製造業PMIも悪化している。中国国内でもSNSの発達で、これまでのように政府が危機を隠しきれないと言う事もあろうが、中国経済の不安をあえて隠さず、政府が本気で改革をしようとしている証拠と見る向きもある。長期的な経済発展のための改革をやろうとしている中国政府にとって、日中関係悪化はガス抜き策として今後も利用されるであろうし、国営企業の体質改善、腐敗撲滅の為には、ある程度の血が流れるのも良しとしているのであれば、相応のショックも想定しておかねばなるまい。

 NY金が1年ぶりに200日移動平均線を回復しているのも、「将来の金融市場の不安」を先取りしているのだろう。リスク回避の動きが高まった場合、一時的に金も売られるだろうが、その後の戻りも早く、「やっぱり金」と言う動きになるかもしれない。