けっきょく年初来、全敗の木曜日。これで7連敗

皮肉にも、中国上海市場は上昇
後場は一段と日経平均が下落幅を拡大しました。
一昨日、いささかスピード違反的に上昇していた分、ダメージが大きくなったようです。
現物からどんどん売り込まれていたという感じはなく、やはり先物主導で解消売りになったという格好です。
本日は13時半に安値14428円まで下落しています。

一つうがった見方をすれば、3月という四半期末を控えて、ヘッジファンドあたりに解約がでている可能性でしょうか。45日前ルールからすれば、2月後半にその要請に基づく換金売りが、先物あたりから出たという可能性も一部あるかもしれません。
逆に言えば、この波乱を消化できるとなると、12日の安値、17日の安値と1番、2番底をつけ、今回は3番底まで、すべて下値切り上げ型の底入れを確認することになります。
一応大引けで、17日の安値を割っていないわけですから、下値切り上げ型の可能性が一段と強まったと考えるべきでしょう。
下げは買いというスタンスは変更せず、で良いでしょう。
増田足
日経平均の6色帯は、5 日連続「黒」です。
昨年の8-9月の連続「黒」のときには、8日連続でした。
同じく昨年の大底6月のときには、3日連続でした。
明日、136円ほどを大きく続落してしまうようですと、年初来、週間ベースで見て、7週連続で下落ということになります。
逆に言えば、136円安以内にとどまれば、週足ベースでの下落に歯止めがかかったということになります。
かなり明日は重要なテクニカルポイントになりそうです。

<日経平均と移動平均線>
日経平均は、日足では、50日線15319円を割りこみ、100日線14993円も割りこみ、200日線14481円まで再び下落してきています。
週足では、26週線が14884円、52週線が14210円の間に位置していることになります。
日足では200日線が絶対防衛ラインですし、週足では52週線が絶対防衛ラインということになります。
これはこれまで引き合いに出して解説した通りです。
不可解な金の動き
<金、長い調整局面一服>
金の動きがどういう意味を持っているのか、注目です。
たとえば、MY金価格ですが、ちょうど1年前、それまで下落していた(ヘッジファンドの資金引き上げ→ドル買い、日本株買い)金価格ですが、このとき完全に200日移動平均線を下放れてしまいました。
その後は1200-1300という、産金業者の平均生産コストを意識してもみ合いました。そこから反発を始めたのは、昨年末です。
上値抵抗線を上回り、長期トレンドである200日移動平均線も奪回に成功しました。
とりあえずは金の底入れとなったのではないか、ということで調整一服という認識が広がっています。
この金価格の下落調整が、完全に終了したというためには、昨年9月初の戻り高値1430あたりを完全に抜かなければなりません。
現在1300超ですから、まだ道のりがあります。

<金、反発の意味>
問題は、仮にそうなった場合に、この金価格の底入れ形成から反騰というのが、いったいどういう意味であり、日本株市場にどのような影響を与えるか、どんなシナリオの変化を示唆しているのか、ということです。
基本的には、金が上昇する相場というのは、株にとってはろくなことがないとも言えますが、今のところは、年初からの金反発ですから、株価調整の間、リスク回避で金に資金が流入した、ということだけだと解釈されています。

<国際的な商品市況の強さ>
非常に株式の下落と対照的な強さを見せているのが国際商品市況で、ある意味違和感を覚えます。
本来商品価格は、世界景気が回復していく一番最初の先取りとしてあらわれてくるものですが、ここもとはほとんど新興経済国家の落ち込みとの連動性が顕著で、先進国経済の好調さとはまったくリンクしていません。
そこに、原油高(WTIで102ドル台乗せ)、上記のような金価格の反発。
ロンドンの非鉄市況がレンジ内の下限からボトムアウト。
米国の半導体株価指数が、10年ぶりの高値を更新。
日本でも半導体製造装置BBレシオがずっと1を上回っている。
新興経済国家の株価指数が、危機報道と裏腹に上昇しており、その通貨も反発に転じている。

<先進国や日本株の売り。新興経済国や商品買い>
こうした状況を勘案すると、これらはすべて、日米など株式相場が大きく今回調整してきた過程で、逆に発生していった現象です。
単に、安値拾いで、先進国株を売る一方で、これらを買い戻したというだけのことなのか。
それとも、世界的な景気回復軌道の始まりを告げる胎動の現象なのか。
まだ、どちらとも判然としません。
ただ、後者だというには、いささか早すぎるような気がします。かなり長い目でみれば、世界的な景気回復の起点であったということになるかもしれませんが、まだそこまでは想定できていないのではないか、というのが個人的な見解です。
やはり、現段階では前者、つまり、先進国株売りの、安い新興経済国家や商品などの、裁定売買をねらった逆張りということではないでしょうか。
あくまで、かなりテクニカル的な運用上の判断と理解しておいたほうが良いかもしれません。

<PMI震源地中国市場の不可解な動き>
中国のPMIが悪かったから、といって下げ幅拡大となった本日の相場ですが、先月これがきっかけとなって新興経済国通貨不安に結びついていったことから、その恐怖感が市場を支配した部分も否定できないでしょう。
しかし、前回もそうでしたが、新興経済国の株式市場は、一時的な波乱はあっても、上昇したということがポイントです。
本日も、上海市場は下落していません。
しかも先進国の中で突出して下げる傾向が大きいことから、(今回もそうです)どうやら、逐次日本からマネーが新興経済国家へ逆流している可能性は否定できません。
昨年は大きな変化への期待で買った日本株ですが、今年、現時点ではなかなかそうしたインパクト性のある材料やテーマがないことから、安い新興経済国家や商品を拾う動きがでているというのも、一つの考え方かもしれません。